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26日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で続伸、ネットイース6.2%上昇
*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で続伸、ネットイース6.2%上昇
26日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.03ポイント(0.09%)高の18089.93ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が12.75ポイント(0.20%)高の6477.24ポイントと3日続伸した。売買代金は951億5000万香港ドルと低調が続いている(25日は937億4310万香港ドル)。
割安感が着目される流れ。株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は25日に発表したリポートで、「香港株式市場の予想PER(株価収益率)は9.3倍にとどまり、株式益利回り(PERの逆数:1/PER)が10.7%に達する」と指摘。「アジア・太平洋の主要12市場で割安感が最も強い」と分析している。ただ、上値は重い。米中の指標発表が気がかりだ。米国では27日に第1四半期の実質GDP(確報値)、28日に5月の米個人消費支出(PCE)物価指数、中国では27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が6.2%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.0%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.5%高と上げが目立った。
ネットイースについては、米ブリザードと再提携し、人気ゲーム「魔獣世界(ワールド・オブ・ウォークラフト:通称WoW)」の配信を27日に再開すると伝わったことも刺激材料となっている。
セクター別では、半導体が高い。ASMPT(522/HK)が5.8%、華虹半導体(1347/HK)が4.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.2%ずつ上昇した。
医薬セクターもしっかり。上記した中国生物製薬のほか、中国生物製薬(1177/HK)が4.5%高、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.6%高、石薬集団(1093/HK)が3.2%高、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.1%高で取引を終えた。
米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が11.1%高と大幅続伸。前日報告した2024年通期決算が予想を上回ったことや、配当の増額予定が引き続き材料視されている。
半面、産金・非鉄がセクターはさえない。中国黄金国際資源(2099/HK)が3.0%、招金鉱業(1818/HK)が1.5%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.3%、江西銅業(358/HK)が3.1%、中国宏橋集団(1378/HK)が2.3%ずつ下落した。
一方、本土市場は6日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の2972.53ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、素材株、インフラ関連株、消費関連株、不動産株、金融株なども買われている。半面、エネルギー株は安い。海運セクターの一角も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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