山田コンサル Research Memo(1):売上高・売上総利益は2期連続で過去最高達成

2024年6月25日 12:41

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記事提供元:フィスコ

*12:41JST 山田コンサル Research Memo(1):売上高・売上総利益は2期連続で過去最高達成
■要約

山田コンサルティンググループ<4792>は、国内最大級の独立系コンサルティングファームである。様々な事業分野のコンサルタントが連携を取り合いながら、経営課題の解決のための提案から実現までワンストップのコンサルティングサービスを提供する。同社は「コンサルタント事業」「投資事業」の2つのセグメントに集約し展開している。

1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期の業績は、売上高が前期比34.8%増の22,177百万円、営業利益が同27.5%増の3,662百万円、経常利益が同27.5%増の3,724百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.3%増の2,861百万円で増収増益となり、売上高・売上総利益は2期連続で過去最高を達成した。コンサルティング事業は顧客規模拡大による単価向上等により増収増益を達成し、投資事業も未上場株式と不動産の売却益で大幅に増益となった。

2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績予想は、売上高が前期比4.8%減の21,000百万円、営業利益が同1.8%増の3,730百万円、経常利益が同0.1%増の3,730百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の2,870百万円を見込んでいる。2024年6月の給与改定で既存社員の給与を平均9.7%昇給する予定であるものの、営業利益は過去最高を見込んでいる。

3. 成長戦略
同社は2024年3月期に中期経営計画を発表し、2026年3月期までに売上高227億円、売上総利益178億円、営業利益42億円の目標を設定している。コンサルティング事業は安定成長を続ける一方、投資事業の収益はボラティリティ管理により安定化を図る計画である。2024年3月期は予想を超える業績を達成し、売上高22,177百万円、売上総利益16,283百万円、営業利益3,662百万円を記録した。事業再生やM&A支援などを通じて顧客生涯価値の最大化を目指す戦略を推進している。

■Key Points
・2024年3月期の業績は前期比で増収増益となり、売上高・売上総利益は2期連続で過去最高を更新
・2025年3月期の業績は売上高が減収を見込むも、営業利益は過去最高の見通し
・2024年3月期より3ヶ年中期経営目標を開始。2026年3月期に売上高227億円、売上総利益178億円、営業利益42億円を掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)《AS》

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