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21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で3日続落、酒造株に売り
*16:46JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で3日続落、酒造株に売り
21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.30ポイント(0.24%)安の2998.14ポイントと3日続落した。節目の3000ポイントを割り込み、3月27日以来、約3カ月ぶりの安値水準を切り下げている。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国と西側諸国の関係悪化や、人民元安の進行が警戒されている。中国人民銀行(中央銀行)は21日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日続けて元安方向に設定した。ただ、下値は限定的。このところの下げで値ごろ感も高まっている。指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、酒造の下げが目立つ。舎得酒業(600702/SH)が3.7%安、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.2%安、四川水井坊(600779/SH)が3.0%安、貴州茅台酒(600519/SH)が1.9%安で引けた。高級白酒の値下がり基調を受け、消費減退が警戒されている。最大手の貴州茅台酒は5月に入りほぼ一本調子で株価が下げ、足元で2022年11月以来の低い水準を付けた。
石炭株もさえない。広匯能源(600256/SH)が2.3%、中国中煤能源(601898/SH)が1.3%、陝西煤業(601225/SH)が1.0%ずつ下落した。素材株、銀行株、海運株なども売られている。
半面、医薬株はしっかり。浙江医薬(600216/SH)が4.4%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が1.8%、華北製薬 (600812/SH)が1.4%、天士力医薬集団(600535/SH)が1.2%ずつ上昇した。自動車株、公益株、空運株、証券株、インフラ建設株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.46ポイント(1.48%)安の230.31ポイント、深センB株指数が15.59ポイント(1.38%)安の1110.48ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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