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日本ヒューム Research Memo(12):サステナビリティ経営を推進
*13:52JST 日本ヒューム Research Memo(12):サステナビリティ経営を推進
■日本ヒューム<5262>の成長戦略
4. サステナビリティ経営
ESG戦略として、社会資本整備に貢献するコンクリート製品事業、脱炭素社会の実現に貢献する「e-CON(R)」など、社会基盤整備への貢献を通じて持続可能な社会の実現を目指す。そして成長・SDGs投資では、プレキャスト製造への投資、「e-CON(R)」事業への投資、カーボンニュートラルに向けた設備投資、デジタル化・効率化・省力化に向けた投資、設備機能向上や生産基盤整備に向けた投資など、200年企業へ向かうための構造改革投資を実施する方針だ。
なお2024年1月には「パートナーシップ構築宣言」を策定、同社の九州支社が福岡県SDGs登録業者に登録された。2024年3月には経済産業省と日本健康会議が共同で実施する健康経営優良法人認定制度において「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定された。また2022年3月から土木技術者女性の会のサポーター会員となり、同会の活動を支援している。
意欲的な中期経営計画の進捗と株主還元策の強化を評価
5. 弊社の視点
コンクリート二次製品を含む建設関連業界は、市場成熟感や受注競争が意識されるため、成長に向けた投資家の期待感はさほど大きくないと考えられる。しかし、同社の中期経営計画「23-27計画R」では、高付加価値のプレキャスト製品事業を新たな成長ドライバーと位置付けており、低炭素型高機能コンクリート「e-CON(R)」のプレキャスト事業化など、サステナビリティ経営も意識した新たな事業展開に向けた意欲が窺える。弊社では意欲的な中期経営計画「23-27計画R」に関して2024年3月期における順調な進捗を評価するとともに、株主還元策を強化(増配、自己株式取得の実施、株主優待制度の新設)している点も高く評価している。そして今後の収益拡大基調を確認するため、引き続き「23-27計画R」の進捗状況に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)《SO》
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