藤商事 Research Memo(4):スマートパチスロ「Lゴブリンスレイヤー」と「Pとある魔術の禁書目録2」が好調

2024年6月18日 18:04

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記事提供元:フィスコ

*18:04JST 藤商事 Research Memo(4):スマートパチスロ「Lゴブリンスレイヤー」と「Pとある魔術の禁書目録2」が好調
■藤商事<6257>の業績動向

2. パチンコ・パチスロ遊技機の販売状況
2024年3月期のパチンコ遊技機の販売台数は前期比8.9%減の61.0千台となった。メインスペックの新規タイトルとして、「Pゴブリンスレイヤー」(2023年4月発売)、同社初のスマートパチンコ(以下、スマパチ)「スマパチ RAVE 覚聖ループ」(同年6月発売)、「Pリング 呪いの7日間3」(同年8月発売)、「Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅」(同年10月発売)、「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」(同年10月発売)、「Pとある魔術の禁書目録2」(同年12月発売)、同社初のラッキートリガー搭載機となる「P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜ラッキートリガーVer.」(2024年2月発売)、「P FAIRY TAIL これが七炎竜の力だ」(2024年3月発売)を投入し、その他シリーズ機種の追加スペックを販売した。「P/eゲゲゲの鬼太郎」の販売台数が想定を下回った以外は、いずれも計画かそれ以上の稼働実績を残したようで、なかでも「P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜ラッキートリガーVer.」については、「ラッキートリガー」が有する新しい出玉の波によって人気が高まり、追加増産するほどであった。なお、スマパチについては従来機種とスペックに大きな違いがなかったため、業界全体で稼働は芳しくなく普及が進まなかったが、同社が発売した2機種においても同様の状況であった。

一方、パチスロ遊技機の販売台数は前期比28.1%増の29.2千台となった。前期末に発売したスマスロ機「Lゴブリンスレイヤー」(2023年4月導入)が業界最高峰の出玉性能を有したスペックと強力なコンテンツ力※が相まって高稼働を記録したほか、「パチスロ 戦国†恋姫」(2023年6月発売)、「スマスロ とある魔術の禁書目録」(同年10月発売)、「パチスロ 琉神-30 スイカバージョン」(同年11月発売)を市場投入し、販売増につなげた。このうち、「スマスロ とある魔術の禁書目録」についてはパチンコ遊技機と同様、強力なコンテンツ力を背景に、稼働力も高かったようでパチンコホールからも一定の評価を獲得した。

※ 原作のライトノベルの発行部数は累計900万部を超え、漫画、アニメも人気となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《SO》

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