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ハイテク主導で買い一巡後は日銀会合待ちで持ち高調整【クロージング】
*16:00JST ハイテク主導で買い一巡後は日銀会合待ちで持ち高調整【クロージング】
13日の日経平均は続落。156.24円安の38720.47円(出来高概算は16億1000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株中心に買われた流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体関連株などを中心に上昇し、日経平均は取引開始直後に39252.44円まで水準を切り上げた。ただ、本日から始まった日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から目先の利益を確保する売りが出たほか、6月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を前にした持ち高調整の動きもあり、日経平均は前引け間際にマイナスに転じ、大引けに間際には38689.79円まで値を下げた。
東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数1300を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、機械、サービスの2業種を除く31業種が下落し、電気ガス、保険、鉄鋼、輸送用機器、非鉄金属の下落が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、東エレク<8035>、テルモ<4543>、トヨタ<7203>、アステラス薬<4503>が軟調だった。
前日の米国市場は、5月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る結果となり、利下げ期待から米長期金利が低下。金利動向に敏感とされるハイテク関連株中心に買われ、ナスダック指数、SOX指数はともに最高値を更新した。東京市場でも値がさ株を中心に値を上げる銘柄が目立ち、日経平均の上げ幅は一時350円を超えた。ただ、米金利低下に伴う日米金利差縮小観測から円相場が1ドル=156円台へと円高に振れているため、トヨタなど輸出関連株が軟調。メガバンクなど金融株も軟化し、相場の上値を抑える要因になった。
投資家の関心はあすの日銀会合の結果となるが、政策金利の据え置きはコンセンサスとなっているだけに、焦点は、国債買い入れの減額があるのかどうかだろう。また、前回の会合で日銀は、無担保コール翌日物金利を政策金利に位置付け、誘導目標を0~0.1%程度としているが、この誘導目標の引き上げ時期がいつになるのかも焦点とみられている。《CS》
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