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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め的方針で一段高も日銀会合を意識
記事提供元:フィスコ
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め的方針で一段高も日銀会合を意識
12日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ高止まりで連邦公開市場委員会(FOMC)が引き締め的政策方針を堅持すればドル買い先行。ただ、日銀の政策決定を控え過度な円売りは抑制され、ドルは上値が重くなるだろう。
前日は具体的な手がかりが乏しいなか、フランスの政局に不透明感が広がりユーロ売り先行。その後は米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0720ドル付近まで下落後に1.0750ドル付近に戻した。ドル・円は157円40銭付近に浮上する場面もあったが、為替介入の警戒感から157円付近に失速。本日アジア市場でドル売りは一服した。米金融政策が注目され、ドル・円は157円前半でもみ合った。
この後の海外市場は、米金融政策決定で引き締め的な措置が長期化するとの観測が広がりやすい。当局者の金利見通しによるタカ派的なスタンスにより11月以降に年内1回との利下げシナリオに修正されれば金利高・ドル高の見通し。欧州中銀(ECB)やカナダ銀行(中銀)はすでに利下げサイクルに入り、ドル選好地合いを強めるだろう。ただ、13-14日の日銀政策決定を前に円売りは縮小し、節目の158円が意識される。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・5月消費者物価指数(前年比予想:+3.4%、4月:+3.4%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は5.25-5.50%に据え置き予想)
・03:00 米・5月財政収支(予想:-2750億ドル、23年5月:-2403.48億ドル)
・03:30 パウエル米FRB議長会見《CS》
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