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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル選好地合い継続も米FOMCを見極め
記事提供元:フィスコ
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル選好地合い継続も米FOMCを見極め
11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。引き締め的な米金融政策方針を背景に米金利は高止まり、ドル選好地合いは継続。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策内容を見極めようと、過度なドル買いは後退しそうだ。
欧州議会選でフランスは極右勢力が大勝し、同国下院の解散により今月末の選挙に不透明感が広がったが、ユーロ売りは一服。一方、10日のNY連銀1年インフレ期待が前月からの低下で金利高は抑制され、ドル買いを弱めた。ユーロ・ドルは1.0730ドル台から1.0760ドル台に戻し、ドル・円は157円付近で失速した。本日アジア市場でドル売りは抑制され、ドル・円はじり高。ただ、為替介入への警戒感で伸び悩んだ。
この後の海外市場は様子見ムードが広がりやすい。11-12日開催のFOMCは政策金利据え置きの公算だが、インフレ高止まりを背景に連邦準備制度理事会(FRB)は現行のタカ派的な政策方針を堅持する見通し。市場の利下げシナリオは11月以降に年内1回に修正され、金利高・ドル高は続く。また、フランス政局が嫌気され、ユーロ売りが続けばドルの押し上げ要因となる。ただ、157円台は為替介入への警戒で上値が重いだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・02:00 米財務省・10年債入札
・米連邦公開市場委員会(FOMC、12日まで)《CS》
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