ODK Research Memo(4):教育業務と証券・ほふり業務が主力(2)

2024年6月4日 16:04

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記事提供元:フィスコ

*16:04JST ODK Research Memo(4):教育業務と証券・ほふり業務が主力(2)
■ODKソリューションズ<3839>の事業概要

4. 一般業務(医療関連サービス、人材育成サポート関連サービス)
一般業務は、これまで培ってきたデータ処理ノウハウを生かした新規分野のサービスとして、医療関連サービス、人材育成サポート関連サービスを展開している。

医療関連サービスは、(株)ファルコバイオシステムズ(2016年8月に業務・資本提携したファルコホールディングスの事業会社)の臨床検査関連システム運用業務、医療システム用タブレット製品の販売・アプリ開発などを展開している。

人材育成サポート関連サービスは、2022年7月にクシムから事業譲受したeラーニングプラットフォーム「SLAP」「iStudy(R) LMS」の提供、及びeラーニング教材の開発・販売を展開している。大学受験ポータルサイト「UCARO(R)」とのシナジー創出に加えて、eラーニング・オンデマンド学習・企業研修に関するトータルソリューションの提供を目指す方針としている。

5. その他業務(グループ会社等)
カスタマーサポート関連サービスは、SaaS提供事業者向けにカスタマーサクセスオートメーションツール「pottos(R)」を提供している。既存ユーザーのヘルス状況(サービス利用状況)を通して解約予兆の把握が可能になるほか、カスタマーサクセス担当者の業務進捗を管理する機能や、ヘルス状況に応じて既存ユーザーにメールやポップアップ通知を配信して自動アプローチできるなどの機能がある。SaaS市場は拡大基調のため、早期のポジション獲得に向けて拡販を推進している。

その他業務では、子会社ポトスが2023年8月に新たな就活モデルの実現を目指し、学生向けキャリア形成支援のキャリア体験プラットフォーム「キャリポート」の提供を開始した。大学1、2年生からのキャリア形成を応援し、その応援を企業価値に転換する新しいプラットフォームである。企業は、多種多様なキャリア体験の提供を通じて学生を応援することにより、採用活動、ブランディング、商品開発といった企業価値の向上につなげることが可能になる。学生は、体験実績NFTの蓄積により自身の取り組みを可視化し、目指す将来像の実現に向けて必要なスキルを身につけることができる。

2023年11月には「キャリポート」の大学生向けアプリの提供を開始した。2023年12月には子会社ポトスがCCCMKホールディングス(株)と協業し、若年層の声をもとに企業のブランディングやマーケティングをサポートする「マーケティング支援パッケージ」の提供を開始した。2024年4月には「キャリポート」にて、大学生が企業課題解決に取り組むZ世代のキャリア研究チーム「LitLab.(リットラボ)」を立ち上げた。

2024年5月には子会社ポトスが、戦略就活塾「Abuild就活」を運営するNINJAPAN(株)と業務提携した。同社が有する受験生との接点及びポトスが有する大学1~2年生との接点と、NINJAPANが有する就活塾としての豊富な就活支援実績を組み合わせることにより、より一層質の高いキャリア支援サービスを展開する。提携の第一歩として2024年10月に、企業の新卒採用ブランディング支援サービス(大学生及び保護者への意識調査、調査をもとにした採用ブランディング動画コンテンツの制作、視聴者参加型メディアの共同運営)の提供開始を予定している。

6. リスク要因・収益特性
情報システム産業における一般的なリスク要因としては、企業のIT投資抑制、受託開発案件の不採算化、技術革新への対応遅れなどがあるが、同社の場合はシステム運用(情報処理システムのアウトソーシング)を主力としているため、受託開発の不採算化リスクが小さい。一方で、情報セキュリティ、個人情報保護、品質管理などへの対応がリスク要因となるが、国際認証規格精度「ISO/IEC27001」などを取得してセキュリティマネジメントに取り組んでいる。なお同社の収益に関する季節要因として、大学入試業務をはじめ売上高・利益とも第4四半期(1〜3月)に偏重する特性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)《HN》

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