長期増収営業増益銘柄の選択は、株式投資で資産を作る1つの登山道

2024年6月1日 19:10

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 失礼な書き出しを、まずはお詫びする次第。その上で、質問。以下に該当する企業はどこでしょうか!?

【こちらも】34期連続増収増益計画:ヤオコーの3が日+2月7日一斉休業の意味

 (A)前2024年3月期までの「連続増収営業増益」期間、22年間。設立2000年、上場2007年。本稿作成中の(5月24日。以下、同じ)時価1300円台終盤、予想税引き後(以下、同)配当利回り2.15%。年初来(以下、同)高値2077円/安値1287円。前期「11.8%増収、15.6%営業増益」。今期計画「10.2%増収(101億円)、5.2%営業増益(51億円)」。

 (B)前6月期までの連続増収営業増益期間、32年。設立1980年、上場1996年。時価3900円台半ば、配当利回り0.42%。高値4122円/安値3146円。前期「5.8%増収、18.7%営業増益」。今期計画は第2四半期開示と同時に「6.9%増収(2兆円)、23.5%営業増益(1300億円)」に上方修正。中間期実績は「1兆475億9400万円、755億100万円」。

 (C)前9月期までの連続増収営業増益期間、23年。設立1995年、上場2005年。時価7500円余、配当利回り1.1%。高値1万865円/安値7001円。前期「25.5%増収、25.6%営業増益」。今期計画「16.1%増収/中間期16.0%増収(353億4100万円)、23.1%営業増益/中間期20.5営業増益(124億7000万円)」。中間期計画に対し開示済みの実績は、360億9900万円、126億5200万円。

 答えは・・・(A)はイー・ギャランティ(東証プライム。企業の売掛債権保証で成長)、(B)はパン・パシフィック・インターナショナル(東証プライム。旧ドン・キホーテ)、(C)はGMOペイメントゲートウェイ(東証プライム。EC業者向け決済処理サービス)。長期連続増収営業増益企業の上位3社。

 今回3社を取り上げたいと思ったキッカケは、持論の裏付けを手にしたいと考えたからだ。上位3社は他社が作成した資料から失敬した。作業をして裏付けが得られなければ「辞めよう」、という曖昧な考えではあった。

 私は短期投資を否定はしない。短期投資がなくては、株式市場は成り立たない。が株式投資で資産を形成することが、本道だという認識が高い。それを実現するための一つの切り口は「長期連続増収営業増益銘柄はかっこうの銘柄選択法」に違いない、と判断した。結果は・・・

 それぞれの銘柄について過去10年間の、調整済み株価パフォーマンスを算出した。(A)は3.08倍。(B)は3.83倍。(C)6.59倍。本人が納得いく結果を見せてくれたものである。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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