日経平均は444円安でスタート、アドバンテストやソフトバンクGなどが下落

2024年5月30日 09:40

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38112.77;-444.10TOPIX;2712.81;-28.81


[寄り付き概況]

 30日の日経平均は444.10円安の38112.77円と3日続落して取引を開始した。前日29日の米国株式市場は下落。ダウ平均は411.32ドル安の38441.54ドル、ナスダックは99.30ポイント安の16920.58で取引を終了した。長期金利の上昇を警戒した売りに寄り付き後、下落。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて、金利が一段と上昇するとさらに売られた。ナスダックも過去最高値付近からの利益確定売りに押され、相場は終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が上昇し、国内長期金利も上昇していることが東京市場で買い手控え要因となった。一方、外為市場で1ドル=157円50銭台と、引き続き円安・ドル高水準で推移していることが、東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。また、日経平均は昨日下落したものの、昨日段階で38400円台に位置する25日移動平均線を上回っており、4月下旬以降の緩やかな上昇相場が続いているとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月19-25日に国内株を5週連続で買い越した。買越額は824億円だった。

 セクター別では全業種が値下がり。鉱業、石油石炭製品、非鉄金属、卸売業、電気・ガス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、川崎船<9107>、ソフトバンクG<9984>、INPEX<1605>、第一三共<4568>、三井物<8031>、ソシオネクスト<6526>、伊藤忠<8001>、ファーストリテ<9983>、三菱商<8058>、東エレク<8035>、コスモス薬品<3349>、フジクラ<5803>、デンソー<6902>などが下落。他方、日本製鉄<5401>、すかいらーく<3197>などが上昇している。《CS》

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