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28日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、半導体株は逆行高
*17:08JST 28日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、半導体株は逆行高
28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.47ポイント(0.46%)安の3109.57ポイントと反落した。
投資家の慎重スタンスが再び強まる。中国と西側諸国の対立が不安視された。カナダの自動車業界でも、同国政府が米国に追随し、中国製EV(電気自動車)の輸入関税を引き上げるとの見方が広がっている。欧州連合(EU)の欧州委員会も現在、中国製EVに関する反補助金調査を実施中だ。また、25日閉幕した主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、「中国製品の過剰供給が貿易相手国の経済を損ねている」と中国を批判する共同声明が採択されている。対中圧力の高まりにより、中国経済が圧迫されると不安視される状況だ。ただ、下値は限定されている。産業支援策などの期待感で、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が7.3%安、中華企業(600675/SH)が6.8%安、上海城投(600649/SH)が6.6%安、信達地産(600657/SH)が4.2%安、新城控股集団(601155/SH)が2.8%安で引けた。
消費関連株もさえない。チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が2.4%、酒造の青島ビール(600600/SH)が2.2%、自動車の上海汽車集団(600104/SH)と家電の海爾智家(600690/SH)、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)がそろって2.0%ずつ値を下げている。医薬株、インフラ建設株、金融株なども売られた。
半面、半導体などハイテク株の一角は物色される。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)がストップ(10.0%)高、電子デバイスメーカーの蘇州晶方半導体科技(603005/SH)が3.9%高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が2.2%高、アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が1.3%高で取引を終えた。政策期待が根強い。IC産業振興に向けた新たな国策ファンドは、登録資本が国家集成電路産業投資基金(大基金)として過去最大の3440億人民元(約7兆4500億円)に上る。エネルギー株、公益株も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.43ポイント(0.56%)安の252.31ポイント、深センB株指数が0.58ポイント(0.05%)安の1130.93ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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