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15日の中国本土市場概況:上海総合0.8%で3日続落、米中対立の激化懸念
*17:12JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.8%で3日続落、米中対立の激化懸念
15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比25.87ポイント(0.82%)安の3119.90ポイントと3日続落した。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。米中対立の激化懸念が強まっている。米バイデン政権は14日、通商法第301条に基づき、中国からの輸入品180億ドル(約2兆8150億円)相当に対する関税を大幅に引き上げる方針を発表した。ホワイトハウスのプレスリリースでは、中国側が人為的に低価格の輸出品を世界市場に氾濫させている事態を憂慮し、「米国の労働者と企業を護り、中国の不公正な貿易慣行に対抗する」と狙いを説明している。ただ下値は限定的。財政部は13日、超長期特別国債の発行計画を打ち出し、今月17日から30年債の発行を開始すると発表した。これを受けて、金融緩和の期待感も続いている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、造船の下げが目立つ。中国船舶工業(600150/SH)が4.2%安、江蘇亜星錨鏈(601890/SH)が2.3%、中船海洋与防務装備(6006850/SH)が2.2%安で引けた。
電力株もさえない。楽山電力(600644/SH)が9.2%、四川明星電力(600101/SH)が8.6%、大唐華銀電力(600744/SH)が7.0%ずつ下落した。二輪車株、医療機器株、発電設備株、杞憂株の一角なども売られている。
半面、紡績機械株は高い。上工申貝(600843/SH)がストップ高、 西安標準工業(600302/SH)が1.4%上昇した。貿易株、家電株、不動産株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.24ポイント(0.88%)安の252.25ポイント、深センB株指数が1.09ポイント(0.10%)安の1123.65ポイントで終了した。
15日の香港市場は仏誕節で休場。16日から取引を再開する。
亜州リサーチ(株)《CS》
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