23日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で続伸、消費関連に買い

2024年4月23日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 23日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で続伸、消費関連に買い
23日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比317.24ポイント(1.92%)高の16828.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.36ポイント(2.12%)高の5954.62ポイントと続伸した。売買代金は1160億570万香港ドルにやや拡大している(22日は1049億2490万香港ドル)。


外部環境の改善が好感される流れ。昨夜の米株市場では、中東情勢の悪化懸念がひとまず後退する中、ナスダック指数が7日ぶりに反発した。また、内部的にも、中国当局の経済対策や市場支援策に対する期待感が続いている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、消費関連の上げが目立つ。飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が8.0%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)が5.8%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が6.1%高で取引を終えている。万洲国際については、1〜3月期決算の利益が2.4倍に拡大したことも材料視された。


上記した銘柄以外にも消費関連が物色される。スポーツ用品の李寧(2331/HK)が5.7%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が4.6%高、ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が4.1%高、ファストフードチェーンの九毛九国際HD(9922/HK)が3.7%高、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が3.1%高で引けた。


自動車セクターも高い。蔚来集団(9866/HK)が5.7%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.5%、長城汽車(2333/HK)が4.3%、小鵬汽車(9868/HK)が3.6%ずつ上昇した。


半面、産金セクターは安い。中国黄金国際資源(2099/HK)が5.2%、霊宝黄金(3330/HK)が3.8%、招金鉱業(1818/HK)が3.6%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.6%ずつ下落した。昨夜のNY金先物は3日ぶりに急反落。中東地域の緊迫化懸念がひとまず薄らいだことで、安全資産としての金から資金が一部流出した。


非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.1%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.7%安、中国アルミ(2600/HK)が3.6%安、江西銅業(358/HK)が3.2%安と値を下げた。


一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.74%安の3021.98ポイントで取引を終了した。素材株が安い。産金株、エネルギー株、公益株、インフラ関連株、ハイテク株、自動車株、不動産株なども売られた。半面、医薬株は高い。銀行株、酒造・食品株の一角も買われた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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