マーチャント・バンカーズは24年10月期1Q順調、期末の株主優待実施も発表

2024年3月18日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は3月15日の取引時間終了後に24年10月期第1四半期連結業績を発表した。投資用不動産取得費用の影響で赤字だが概ね計画水準だった。そして通期の大幅黒字転換・増配予想を据え置いた。第1四半期に年間賃貸料収入11億円体制を確保したことに加え、販売用不動産の売却も見込んでいる。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。なお期末に株主優待を実施することも発表した。24年10月末時点で3単元(300株)以上保有株主を対象としてクオカード3000円分を贈呈する。株価は昨年来安値を更新してやや軟調だが調整一巡して出直りを期待したい。

■24年10月期1Q赤字だが順調、通期大幅黒字転換予想

 24年10月期第1四半期(23年11月~24年1月)の連結業績は、売上高が3億63百万円、営業利益が68百万円の損失、経常利益が1億11百万円の損失、親会社株主帰属四半期純利益が1億12百万円の損失だった。なお23年10月期第1四半期は売上高が3億01百万円、営業利益が62百万円の損失、経常利益が86百万円の損失、親会社株主帰属四半期純利益が82百万円の損失だが、23年10月期は決算期変更で7カ月決算だったため第1四半期が23年4月~6月となり、比較期間が異なっている。

 投資用不動産取得費用(1億29百万円)の影響で赤字だが概ね計画水準だった。なお新たに投資用不動産6物件を取得(税抜取得価額合計37億20百万円)し、年間家賃収入11億円体制を確保した。マーチャント・バンキング事業は売上高が3億37百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が35万円、オペレーション事業は売上高が25百万円で利益が2百万円だった。

 24年10月期通期(12カ月決算)の連結業績予想は据え置いて、売上高が30億円、営業利益が6億円、経常利益が4億円、親会社株主帰属当期純利益が2億60百万円としている。配当予想は23年10月期比1円増配の2円(期末一括)としている。

 マーチャント・バンキング事業の計画は売上高が16億50百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が4億10百万円としている。第1四半期に年間賃貸料収入11億円体制を確保したことに加え、販売用不動産の売却については4物件以上(上期2物件以上、下期2物件以上)の売却を見込んでいる。3月15日には名古屋市中区の共同住宅・事務所の売却(決済・引渡日3月26日、売上高および売却益1億円程度)をリリースした。オペレーション事業の計画は売上高が1億20百万円で利益が15百万円としている。子会社ケンテンのアパレル・雑貨等販売プロモーション事業の回復を見込んでいる。

 24年10月期は大幅黒字転換・増配予想としている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。なお24年10月期末に株主優待を実施することも発表した。24年10月末時点で3単元(300株)以上保有株主を対象としてクオカード3000円分を贈呈する。

■株価は調整一巡

 株価は昨年来安値を更新してやや軟調だが調整一巡して出直りを期待したい。3月15日の終値は251円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8円88銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の2円で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS137円64銭で算出)は約1.8倍、そして時価総額は約74億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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