NYの視点:パウエルFRB議長がより利下げを確信か、上院議会証言、今までで一番ハト派との見方

2024年3月8日 07:36

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:36JST NYの視点:パウエルFRB議長がより利下げを確信か、上院議会証言、今までで一番ハト派との見方
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委員会での証言で、もし、経済が想定通りに展開した場合、年内に利下げ開始することが可能になるとの考えを示した。また、利下げを確信するのは「そう遠くはない」と、年内の利下げの可能性を示唆。時期尚早な利下げによるリスク強調は見られず、利下げ開始する時期を過剰に遅らせることのリスクを認識しているとした。

同時に、引き締め姿勢を注意深く解除していくと、慎重に行動することを再表明した。
米国は経済、インフレで先進国の中でも最善だとした。商業用不動産関連の問題も米国の金融機関は逆風に耐えうるとの見方。バランスシートを巡り、期間短縮することも可能だと加えた。、今までの発言の中でも最もハト派姿勢が示されたととらえられている。しかし、あくまでもFRBの金融政策はデータ次第。もし、見通しが変われば、利下げが先送りされる可能性も残る。一部エコノミストは米国経済や雇用が引き続き強く、ノーランディング、年内の利下げはないとの見方を示している。《CS》

関連記事