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NYの視点:FOMC議事要旨、利下げ急がない姿勢を確認
記事提供元:フィスコ
*07:37JST NYの視点:FOMC議事要旨、利下げ急がない姿勢を確認
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月30-31日会合分)を公表した。その中で、ほとんどの高官が時期尚早な利下げのリスクを留意していることが明らかになり、ハト派色が強まったFOMCでの今年初めての会合でタカ派色が強調されたとの見方が強い。
大半の政策決定当局者はバランスがより均衡したものの、リスクは依然インフレに傾斜していると見ている。地政学的リスク、賃金の上昇がインフレの上方リスクとなり、インフレの進展が失速する可能性を懸念している。さらに、消費支出は驚く程柔軟性があり、強い需要がインフレの上昇圧力となる可能性にも指摘があった。また、金融市場でのリスクが後退したことも早急な利下げを必要としない。
インフレや経済の下方リスクを指摘するハト派姿勢を示したメンバーはほんの一握りに過ぎず、議事録ではメンバーが依然インフレリスク制御に重点を置いている証拠が示された。
■1月FOMC議事要旨
●タカ派的と見られる指摘
「時期尚早の利下げリスク」
「インフレの進展が失速する可能性を懸念」
「地政学的リスク、賃金の上昇がインフレの上方リスクとなる可能性を想定」
「23年の消費支出は驚く程柔軟性がある」
「一部メンバー、強い需要によるインフレの上昇圧力を指摘」
「金融リスクは目立って軽減」
●ハト派的
「政策金利がピークに達した可能性が強い」
「2,3人のメンバー、高すぎる金利を維持する事による下方リスクを指摘」《CS》
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