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6日の香港市場概況:ハンセン4.0%高で3日ぶり反発、中国の株価対策に安心感
*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン4.0%高で3日ぶり反発、中国の株価対策に安心感
6日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比626.86ポイント(4.04%)高の16136.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が256.39ポイント(4.91%)高の5473.75ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1280億4070万香港ドルに拡大している(5日は947億1330万香港ドル)。
中国の相場テコ入れスタンスが買い安心感を誘う流れ。中国当局は株価対策に本腰を入れるとの見方が広がっている。外電が6日、消息筋情報として伝えたところによれば、中国証券監督管理委員会(証監会)などは早ければ同日中にも、習近平・国家主席に市場動向や相場対策などを報告するもようだ。また、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社、中央匯金投資有限責任公司は6日、上場投資信託(ETF)の買い増し範囲を拡大したと報告した。今後も保有規模を拡大し、資本市場の安定推移を支えていく方針という。証監会は6日、公募ファンド、私募ファンド、証券会社、社会保障基金、保険会社、年金基金など、各種の機関投資家による市場参加を一段と促す方針を示した。指数は徐々に上げ幅を広げ、引けにかけて一段高となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国不動産デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が10.1%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が10.0%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が9.6%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。上記した龍湖集団や碧桂園服務のほか、融創中国HD(1918/HK)が10.1%、碧桂園HD(2007/HK)が8.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が7.8%ずつ上昇した。
中国の保険・証券セクターも急伸。中国太平洋保険集団(2601/HK)が7.6%高、中国人寿保険(2628/HK)が6.8%高、中国平安保険(2318/HK)が6.7%高、中信建投証券(6066/HK)が6.4%高、華泰証券(6886/HK)が6.1%高、広発証券(1776/HK)が5.6%高と値を上げた。
家電やスポーツ用品、小売など消費セクターも物色される。海爾智家(6690/HK)が8.1%高、創維集団(751/HK)が6.3%高、李寧(2331/HK)が5.4%高、中国動向(3818/HK)が7.0%高、高キン零售(6808/HK)が10.9%高、中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.3%高で引けた。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。舜宇光学科技(2382/HK)が7.0%高、瑞声科技HD(2018/HK)が6.0%高、丘タイ科技(1478/HK)が5.1%高、比亜迪電子(285/HK)が8.2%高、富智康集団(2038/HK)が7.6%高、小米集団(1810/HK)が6.4%高で取引を終えた。
一方、本土市場は7日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比3.23%高の2789.49ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、金融株、消費関連株、素材株、軍事関連株、インフラ関連株、運輸株、不動産株、公益株なども買われている。半面、エネルギー株の一角は売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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