ジェイテックは24年3月期3Q累計2桁営業増益、通期も大幅増益予想

2024年2月2日 09:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ジェイテック<2479>(東証グロース)は1月31日の取引時間終了後に24年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。技術職知財リース事業におけるテクノロジストの単価上昇および労働工数増加により増収・2桁営業増益(経常利益と純利益は助成金収入の剥落により減益)だった。そして通期大幅増益予想を据え置いた。テクノロジストに対する需要が高水準に推移する見込みだ。第3四半期累計の進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。第3四半期は新卒社員の稼働も利益貢献しており、通期会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお東証スタンダード市場への市場区分変更に向けた準備を開始することを発表した。株価は動意づいて急伸する場面があった。その後は利益確定売りが優勢になり、第3四半期累計業績に対してもややネガティブ反応の形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■24年3月期3Q累計2桁営業増益、通期も大幅増益予想

 24年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比2.9%増の24億54百万円、営業利益が16.4%増の1億62百万円、経常利益が7.3%減の1億61百万円、親会社株主帰属四半期純利益が6.2%減の1億03百万円だった。

 技術職知財リース事業におけるテクノロジストの単価上昇および労働工数増加により増収・2桁営業増益だった。経常利益と純利益は前期の営業外収益で計上した助成金収入(35百万円)の剥落により減益だった。

 セグメント別に見ると、技術職知財リース事業は売上高が3.2%増の24億34百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が6.1%増の4億23百万円だった。テクノロジストの単価上昇および労働工数増加により増収増益だった。一般派遣およびエンジニア派遣事業は休止している業務もあるため売上高が21.8%減の19百万円で利益が3百万円の損失(前年同期は5百万円の利益)だった。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が8億12百万円で営業利益が31百万円、第2四半期は売上高が8億12百万円で営業利益が34百万円、第3四半期は売上高が8億30百万円で営業利益が97百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が23年3月期比18.0%増の37億円50百万円、営業利益が73.2%増の3億10百万円、経常利益が42.4%増の3億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.2%増の1億70百万円としている。配当予想は未定としている。

 テクノロジストに対する需要が高水準に推移し、中期経営計画で掲げた24年3月期の利益目標値(営業利益2億80百万円、経常利益2億58百万円、親会社株主帰属当期純利益1億58百万円)を超過達成する見込みだ。

 第3四半期累計の進捗率は売上高65%、営業利益52%、経常利益52%、親会社株主帰属当期純利益61%と低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。第3四半期は新卒社員の稼働も利益貢献しており、通期会社予想の達成は可能と考えられる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は調整一巡

 株価は動意づいて急伸する場面があった。その後は利益確定売りが優勢になり、第3四半期累計業績に対してもややネガティブ反応の形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。2月1日の終値は259円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円29銭で算出)は約12倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS134円06銭で算出)は約1.9倍、そして時価総額は約22億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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