19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは395ドル高、半導体・ハイテクがけん引

2024年1月22日 06:07

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記事提供元:フィスコ

*06:07JST 19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは395ドル高、半導体・ハイテクがけん引
■NY株式:NYダウは395ドル高、半導体・ハイテクがけん引

米国株式市場は続伸。ダウ平均は395.19ドル高の37,863.8ドル、ナスダックは255.32ポイント高の15,310.97で取引を終了した。

寄り付きは上昇。1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を大きく上回ったため長期金利が上昇し、ダウ平均は小幅に下落する場面もあったが、前日に続き人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引。ダウ平均・ナスダックともに堅調に推移し、ダウは過去最高値、ナスダックは52週高値を更新した。セクター別では半導体・同製造装置の上昇が目立ち、銀行、保険と続いた。一方ヘルスケア機器・サービス、食品・飲料・タバコなどが下落した。

家庭用品販売のウェイフェア(W)は管理職層とコストの削減のため全世界の従業員の13%を解雇すると発表し上昇。レンタカー会社のハーツ(HTZ)は投資判断の引き下げを受けて下落した。格安航空会社スピリット航空(SAVE)は第4四半期の売上高が同社ガイダンスの上限に達する見込みと発表し急伸。保険会社のトラベラーズ(TRV)は10-12月期決算で売上高及び1株利益が市場予想を上回ったことが好感され買われた。

シカゴ連銀のグールズビー総裁はCNBCのインタビューで、インフレ鈍化が続けば利下げの議論を行うに値するだろうと述べた。ただ、金利の軌道を見極める上で当局者の発言ではなく経済データを注視すべきだと指摘した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米消費者信頼感指数の大幅改善で一時ドル買い強まる

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円96銭から148円53銭まで上昇し、148円10銭で引けた。この日発表された米国の1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を大きく上回る上昇となり、10年債利回りが一時4.19%台へ急伸し、ドル買いが強まった。ただ、同1年期待インフレ率速報値は予想外に低下し、12月中古住宅販売件数も減少しており、その後は金利も落ち着き、ドル買いは後退した。

ユーロ・ドルは1.0866ドルへ下落後、1.0897ドルまで上昇し、1.0895ドルで引けた。ユーロ・円は161円11銭から161円51銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2661ドルへ下落後、1.2704ドルまで上昇。英国の12月小売売上高(自動車燃料含む)の予想以上の落ち込みを受けたポンド売りもみられた。ドル・スイスフランは0.8705フランへ上昇後、0.8679フランまで下落した。


■NY原油:弱含み、利食い売りが増える

NYMEX原油3月限終値:73.25 ↓0.70

19日のNY原油先物3月限は弱含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.70ドル(-0.95%)の73.25ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.99ドル-74.63ドル。米国市場の前半にかけて74.63ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが増えたことで伸び悩み、一時72.99ドルまで値を下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に73ドル台で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.22ドル +0.49ドル(+1.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.34ドル +1.44ドル(+1.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)382.20ドル +5.29ドル(+1.40%)
インテル(INTC) 48.15ドル +1.41ドル(+3.01%)
アップル(AAPL) 191.56ドル +2.93ドル(+1.55%)
アルファベット(GOOG) 147.97ドル +2.98ドル(+2.05%)
メタ(META) 383.45ドル +7.32ドル(+1.94%)
キャタピラー(CAT) 285.28ドル +3.38ドル(+1.19%)
アルコア(AA) 27.36ドル +0.61ドル(+2.28%)
ウォルマート(WMT) 162.38ドル -0.86ドル(-0.52%)《ST》

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