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19日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で反落、消費と不動産に売り
*18:00JST 19日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で反落、消費と不動産に売り
19日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比83.10ポイント(0.54%)安の15308.69ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が44.81ポイント(0.87%)安の5127.24ポイントと反落した。売買代金は968億71920万香港ドルとなっている(18日は1073億5220万香港ドル)。
中国経済の先行き不安が改めて意識される流れ。足元で公表された不動産や消費の関連統計は、依然として弱い内容だ。中国政府が景気支援スタンスを強めるとの期待は根強いものの、一段の具体的な政策が打ち出されない点が懸念されている。ただ、下値は限定的。指数はプラス圏で推移する場面もあった。香港市場のテコ入れ期待が高まっている。陳茂波(ポール・チャン)香港財政長官は18日、「株式市場の活性化に向けて努力しており、数カ月内には結果が出るだろう」と述べた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が3.9%安、ガラス生産大手の信義玻璃HD(868/HK)が3.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.6%安と下げが目立った。
セクター別では、食品飲料や家電、スポーツ用品など中国の消費関連が安い。統一企業中国HD(220/HK)が3.7%、康師傅HD(322/HK)が3.2%、創維集団(751/HK)が6.0%、海信家電集団(921/HK)が3.2%、特歩国際HD(1368/HK)が2.2%、安踏体育用品(2020/HK)が1.7%ずつ下落した。
中国不動産セクターも急落。旭輝(884/HK)が6.2%安、中国海外宏洋集団(81/HK)が4.9%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.3%安、広州富力地産(2777/HK)と融創中国HD(1918/HK)がそろって4.2%安で引けた。
新興EV(電気自動車)関連も売られる。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が9.1%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が4.0%安、蔚来集団(9866/HK)が2.8%安で取引を終えた。
本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の2832.28ポイントで取引を終了した。発電株が安い。石炭株、証券株、インフラ関連株、ハイテク株、素材株、医薬株、自動車株、不動産株なども売られた。半面、旅行関連株の一角は高い。メディア・娯楽株、食品・酒造株、銀行株の一角も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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