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17日の中国本土市場概況:上海総合2.1%安で3日ぶり反落、消費と不動産に売り
*16:45JST 17日の中国本土市場概況:上海総合2.1%安で3日ぶり反落、消費と不動産に売り
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比60.37ポイント(2.09%)安の2833.62ポイントと3日ぶりに反落した。2020年5月以来の安値水準に落ち込んでいる。
中国経済の先行き不安が強まる流れ。取引時間中に公表された2023年第4四半期(10〜12月)の国内総生産(GDP)成長率は5.2%となり、前四半期(7〜9月)の実績(4.9%)から拡大したが、市場予想(5.3%)には届かなかった。12月の月次統計では、不動産関連の低迷が続き、小売売上高も予想を下回っている。少子高齢化による国力低下も懸念。23年の出生数は7年連続で前年を下回り、中国建国以来の最少となった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の下げが目立つ。ホテルの北京首旅酒店(600258/SH)が4.5%安、小売の王府井集団(600859/SH)が4.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.1%安、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.0%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が3.8%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が3.1%安で引けた。
不動産株も安い。華遠地産(600743/SH)が3.2%、保利発展控股集団(600048/SH)と京能置業(600791/SH)がそろって2.8%、金地集団(600383/SH)が2.7%、緑地HD(600606/SH)が2.6%ずつ下落した。
医薬株もさえない。上海復星医薬集団(600196/SH)が3.4%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.1%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.9%安、薬明康徳(603259/SH)が2.5%安で取引を終えた。ハイテク株、素材株、インフラ関連株、エネルギー株、公益株、金融株なども売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.52ポイント(1.98%)安の224.42ポイント、深センB株指数が19.50ポイント(1.86%)安の1027.94ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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