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12日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、ハイテク株に売り
*16:48JST 12日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、ハイテク株に売り
12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.67ポイント(0.16%)安の2881.98ポイントと反落した。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中の経済対立が警戒されている。中国の王文濤・商務部長は11日、先端半導体製造技術を巡り、中国のアクセスを制限する米国の措置に改めて懸念を表明した。王部長と米国のレモンド商務長官は10日に電話協議し、中国側は懸念を示したが、米側は「国家安全保障に関わることに交渉の余地はない」と答えている。ほか、不動産業の債務問題なども懸念材料としてくすぶる状況だ。
ただ、下値は限定的。中国景気の過度な減速懸念が和らぐ中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。取引時間中に公表された12月の中国貿易統計では、元建て輸出入の伸びが前月を大幅に上回っている。金融緩和の期待感も持続。外電は12日、中国人民銀行(中央銀行)が15日に発表する中期流動性ファシリティ(MLF)の金利について、引き下げられるとのエコノミスト予想を報じた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が5.9%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.0%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.2%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.6%安で引けた。
医薬株も安い。津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.9%、河南太龍薬業(600222/SH)が2.5%、華北製薬(600812/SH)が2.2%、健民薬業集団(600976/SH)が1.8%、江蘇呉中実業(600200/SH)が1.4%ずつ下落した。
不動産株もさえない。新城控股集団(601155/SH)が2.9%安、京能置業(600791/SH)が1.6%安、新湖中宝(600208/SH)が1.4%安で取引を終えた。消費関連株、素材株、保険・証券株なども売られている。
半面、海上輸送や港湾、エアラインなど運輸関連株はしっかり。中遠海運能源運輸(600026/SH)が4.7%、中遠海運HD(601919/SH)が2.0%、青島港国際(601298/SH)が1.8%、上海国際港務(600018/SH)が1.3%、中国南方航空(600029/SH)が1.5%、中国国際航空(601111/SH)が1.3%ずつ上昇した。エネルギー株、公益株、銀行株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.98ポイント(0.44%)高の225.17ポイント、深センB株指数が0.87ポイント(0.08%)安の1045.24ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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