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4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で反落、不動産と消費に売り
*17:11JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で反落、不動産と消費に売り
4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比12.90ポイント(0.43%)安の2954.35ポイントと反落した。
中国経済の先行き不安が改めて意識される流れ。12月31日に公表された12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0に低下し、市場予想(49.6)以上に前月(49.4)からさらに悪化している(景況判断の境目となる50を割り込むのは3カ月連続)。また、格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、中国の国有資産管理会社(AMC)4社の格付引き下げを明らかにした。不良債権問題も再燃している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。経済対策の期待感が相場を支えている。一部のアナリストは、中国人民銀行(中央銀行)が近く、政策金利や預金準備率の引き下げなど追加の緩和策を打ち出す可能性があると分析した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。保利発展控股集団(600048/SH)が2.8%安、金地集団(600383/SH)と新城控股集団(601155/SH)がそろって2.1%安、新湖中宝(600208/SH)が1.4%安で引けた。
消費関連株もさえない。食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.3%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)と小売の王府井集団(600859/SH)、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)がそろって1.5%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.3%安で取引を終えた。ハイテク株、素材株、インフラ関連株、空運株、医薬株、保険株なども売られている。
半面、エネルギー株はしっかり。エン鉱能源(600188/SH)が2.9%、陝西煤業(601225/SH)が2.5%、中国石油天然気(601857/SH)が2.1%ずつ上昇した。ほか、タンカーの招商局能源運輸(601872/SH)が2.2%高と値を上げている。銀行株、公益株も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.43ポイント(0.18%)安の233.77ポイント、深センB株指数が8.35ポイント(0.78%)安の1066.86ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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