NY株式:NYダウは25ドル高、ハイテクが重し

2024年1月3日 09:54

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記事提供元:フィスコ

*09:54JST NY株式:NYダウは25ドル高、ハイテクが重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は25.50ドル高の37,715.04ドル、ナスダックは245.41ポイント安の14,765.94で取引を終了した。

イランが紅海に軍艦を派遣するなど中東の緊張の高まりを警戒し、寄り付き後、下落。ダウは長期金利上昇やドル高を嫌い、さらにハイテクの売りが重しとなったが、根強いソフトランディング期待を受けた買いに底堅く推移し、終盤にかけプラス圏を回復した。一方、ハイテクはアップルの下落がけん引したほか金利高を嫌気し終日軟調推移し、まちまちで終了。セクター別では電気通信サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)はカリフォルニア州の規制やメキシコ湾の資産売却絡みで第4四半期に最大40億ドル規模の費用を計上すると発表したが、原油先高観の再燃に伴う収益拡大期待が根強く、上昇。石油・天然ガス生産会社のエクソン・モービル(XOM)も買われた。バイオのモデルナ(MRNA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。銀行のシティグループ(C)もアナリストが今後3年で同社株が2倍になると強気見通しを示し、上昇した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第4四半期の出荷台数が予想を上回ったほか、23年の総出荷台数も目標に一致したものの利益確定売りが先行し、小幅安。同業のリビアン・オートモーティブ(RIVN)は第4四半期の出荷台数が予想を下回り、売られた。また、携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストがアイフォーンの売り上げ減少予想を背景とし投資判断を引き下げ、下落。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)もアナリストの投資判断引き下げで下落した。中国のオンライン小売アリババ(BABA)は習国家主席がさらなる経済の逆風に備える必要があると警告したため、売り上げ鈍化を警戒し売られた。

ダウは年初の取引で過去最高値を更新し終了した。


(Horiko Capital Management LLC)《ST》

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