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29日の香港市場概況:ハンセン0.02%高で3日続伸、年間騰落は13.8%マイナス
*18:16JST 29日の香港市場概況:ハンセン0.02%高で3日続伸、年間騰落は13.8%マイナス
2023年最終商いを迎えた香港市場は、12月29日に主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比3.86ポイント(0.02%)高の17047.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が3.73ポイント(0.06%)高の5768.50ポイントと小幅ながら3日続伸した。売買代金は751億6800万香港ドルに縮小している(28日は1099億4270万香港ドル)。年間騰落は、ハンセン指数が13.82%、本土株指数が13.97%ずつの下落。4年連続安を喫した。
29日の香港相場は、内外環境の安定が支えとなる流れ。米国の早期利下げ観測や、中国当局の景気支援スタンスが好材料だ。中国人民銀行(中央銀行)は28日、四半期ごとに開催する金融政策委員会後の声明で、マクロ経済政策の調整を強化すると発表した。流動性を適度に保ちつつ、合理的な信用拡大によって経済を下支えする方針を示している。それより先に公表された第14次5カ年計画(2021〜25年)の中間報告では、内需拡大で景気回復を目指す――などの方針が確認された。もっとも、上値は重い。ハンセン指数は前日に約1カ月ぶりの高値水準を回復したことや、年末要因もあり、売り圧力が意識された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.3%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)と同業の碧桂園服務HD(6098/HK)がそろって3.5%高と上げが目立った。
中国不動産デベロッパーも高い。越秀地産(123/HK)が3.8%、中国奥園集団(3883/HK)が2.6%、合景泰富地産(1813/HK)が1.8%、建発国際投資集団(1908/HK)が1.7%ずつ上昇した。
自動車セクターも物色される。中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が17.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.4%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって3.3%高と値を上げた。
半面、太陽光発電関連の一角はさえない。福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.4%、信義能源HD(3868/HK)が2.1%、陽光能源HD(757/HK)が1.9%、信義光能HD(968/HK)が0.4%ずつ下落した。
一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%高の2974.94ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬株、メディア・通信ネットワーク株、消費関連株、エネルギー株、素材株、銀行株、公益株、軍事関連株なども買われた
亜州リサーチ(株)《CS》
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