19日の中国本土市場概況:上海総合0.05%高で5日ぶり小反発、不動産株は売り継続

2023年12月19日 16:48

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記事提供元:フィスコ

*16:48JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.05%高で5日ぶり小反発、不動産株は売り継続
19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.59ポイント(0.05%)高の2932.39ポイントと5日ぶりに反発した。


自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。指数はこのところ下落基調を強め、年初来の安値を更新して推移しただけに、値ごろ感が着目されている。もっとも、上値は限定的。足元では、景気鈍化を示唆する中国指標が相次いでいる。今月11〜12日に開催された中央経済工作会議では、市場が期待する強力な景気刺激策導入の方針は打ち出されなかった。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。透明導電膜(ITO膜)ガラスメーカーの凱盛科技(600552/SH)が2.4%高、電子書籍プラットフォームの掌閲科技(603533/SH)が2.1%高、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が2.0%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.9%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.4%高で取引を終えた。


通信・ネット関連も物色される。中国移動(600941/SH)が1.8%、中国電信(601728/SH)が1.2%、吉比特(603444/SH)が2.3%、新国脈(600640/SH)が2.0%ずつ上昇した。銀行株、酒造株の一角なども買われている。


半面、不動産はさえない。格力地産(600185/SH)が2.2%安、金地集団(600383/SH)と信達地産(600657/SH)がそろって1.8%安、保利発展控股集団(600048/SH)が1.5%安で引けた。医薬株、公益株、エネルギー株、素材株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.29ポイント(0.13%)高の225.23ポイント、深センB株指数が7.63ポイント(0.72%)安の1048.09ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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