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【株式市場特集】年末・年始相場のテーマは「掉尾の適温銘柄」、高配当・金関連株に注目
【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】
■配当政策変更や権利付き最終日が近い銘柄も要チェック
年末・年始相場のテーマは「掉尾の適温銘柄」だ。金利低下で高配当利回りランキングの上位株や金先物価格関連株が注目される。また、配当政策変更による増配株や権利付き最終日が近い高配当銘柄も見逃せない。さらに、リユース株や産金株、貴金属リサイクル株も金価格上昇で好波及が期待できる。
■配当性向・総還元性向引き上げの配当政策変更による増配株がランキング上位
高配当利回りランキングの上位にランクインしている銘柄にはいくつかの特徴がある。まず不動産関連株で配当利回り6.6%のアルデプロ<8925>(東証スタンダード)は、特設注意銘柄の指定を受けストップ安したが、年間配当20円は変わらずランキングトップとなっている。同じく第4位のケイアイスター不動産<3465>(東証プライム)も、業績を下方修正し減配したが、株価が年初来安値に急落したことが要因となり、ノバック<5079>(東証スタンダード)も、前週末8日に業績を下方修正したが配当は据え置きとしたことで第25位となっている。次にランキング上位銘柄でウエートが高いのが、配当性向や総還元性向を引き上げる配当政策の変更に伴い増配や高配当を続ける銘柄である。コード番号順に上げると安藤ハザマ<1719>(東証プライム)、浅沼組<1852>(東証プライム)、世紀東急工業<1898>(東証プライム)、富士興産<5009>(東証スタンダード)、三ツ星ベルト<5192>(東証プライム)、日東工業<6651>(東証プライム)、レーサム<8890>(東証スタンダード)などである。これに業績の上方修正が加わったのがコスモエネルギーホールディングス<5021>(東証プライム)、神戸製鋼所<5406>(東証プライム)、パイオラックス<5988>(東証プライム)で、アールビバン<7523>(東証スタンダード)は、創業40周年の記念配当を増配して年間配当を倍増させ、合同製鐵<5410>(東証プライム)は、業績上方修正を2回、増配も2回発表している。いずれもが年間配当利回りが5%を超え、低PER・PBRでも共通している。
債券投資の所有期間利回り的感覚では、12月27日に権利付き最終日が迫る12月期決算銘柄や6月期決算銘柄で中間配当の実施を予定している高配当銘柄も要注目となる。配当利回り5.28%でトップとなるミズホメディー<4595>(東証スタンダード)以下、エーワン精密<6156>(東証スタンダード)、自重堂<3597>(東証スタンダード)、JT<2914>(東証プライム)、スカラ<4845>(東証プライム)、アーバネットコーポレーション<3242>(東証スタンダード)、テクノフレックス<3449>(東証スタンダード)、東山ホールディングス<7781>(東証スタンダード)、KG情報<2408>(東証スタンダード)、ピジョン<7956>(東証プライム)がベスト10として浮上する。
■金価格上昇ではリユース株から産金株、リサイクル株へと好波及
金先物価格上昇関連では、まず前週に11月の月次売上高を発表し連続プラスとなったリユース株の「適温相場」展開が期待される。金先物価格上昇に円安も加わって国内金小売り価格も、過去最高を更新しており、貴金属の買い取り・再販、ブランド品の商流拡大が見込まれるためだ。コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)、トレジャリー・ファクトリー<3093>(東証プライム)、シュッピン<3179>(東証プライム)、買取王国<3181>(東証スタンダード)、テイツー<7610>(東証スタンダード)、ブックオフグループホールディングス<9278>(東証プライム)、さらにネット型リユース株のマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)、フリマアプリのメルカリ<4385>(東証プライム)などが要注目となる。
産金株の中外鉱業<1491>(東証スタンダード)、住友金属鉱山<5713>(東証プライム)、DOWAホールディングス<5714>(東証プライム)まで物色の手が伸びれば、貴金属リサイクルのアサカ理研<5724>(東証スタンダード)、AREホールディングス<5857>(東証プライム)、松田産業<7456>(東証プライム)などの再出番も迫ってきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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