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上場1年半余で2回の分割 建設足場レンタル・販売のASNOVAとはこんな会社
ASNOVA(名証ネクスト)。くさび緊結式を主軸に、建屋の建設に際して不可欠な足場のレンタル・販売を手掛けている。
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取引先は中堅ゼネコンから工務店・個人事業者と多岐。新品・中古を全国27拠点、及びWebで対応。最短で注文から出庫まで1日で可能。ASNOVAが取り扱う足場は45mまでの、中層建物工事を対象としており「ハンマー1つで設置・解体が可能」が売り。
昨2022年4月1日に上場。良いタイミングでのIPOだった。2021年3月期はコロナパンデミック状態で、需要急減。「17.7%減収、1億4500万円の営業損失、経常利益95.8%減益(1100万円)、94.0%最終減益(1500万円)」。
これが22年3月期に「売上高26億7900万円、営業利益1億6000万円、経常利益2億8700万円、純益2億400万円」と立ち直り基調。初の上場後決算の23年3月期は「31億4100万円、1億8700万円、2億1200万円、1億4400万円」と踏ん張り、今3月期は「22.8%増収(38億5700万円)、76.1%営業増益(3億3000万円)、45.6%経常増益(3億1000万円)、26.7%最終増益(1億8200万円)、4円配当」計画で立ち上がった。
至26年3月期の中計を発表している。「売上高47億円(23年3月期比49.6%増)、EBITDM24億8600万円(77.57%増)、営業利益5億5000万円(2.94倍)」。強気の目標を掲げている。
前記の拠点数、在庫量(126億円超)、顧客数(2500社超)と聞けば頷かざるをえないが・・・、素朴な疑問も残る。中小建築物の足場が主力で、顧客は工務店や個人事業主。「斯界では知られた存在」と訴求されれば納得もせざるをえないが・・・。「みぃ~つけた」は、いささか表現に品を欠くがこんな枠組みが執られていた。顧客の紹介に対し謝礼金5万円也が支払われていた。
名古屋地盤に、いまでは仙台・東京・福井・大阪にも拠点拡充で商圏を広げている。またベトナムにも進出を果たしており、26年までに機材保有量:3000tを目標としている。
名証の成長株市場に身を置くIPO企業だが「配当も実施(今期予定)」「強気の中計」を掲げ、かつ株主への優しさも持ち合わせている。公開価格1630円に対し初値は1499円と小さく生まれた。対して時価は1000円台入り口。が初値で買った投資家の持ち株数は、23年1月/同6月の2回の株式分割(それぞれ1対2)で4倍に増えている。実質上「大きく育つ」道筋を歩いている。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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