関連記事
31日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で6日ぶり反落、ハイテクと自動車に売り
*16:49JST 31日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で6日ぶり反落、ハイテクと自動車に売り
31日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.78ポイント(0.09%)安の3018.77ポイントと6日ぶりに反落した。
中国景況感の悪化が嫌気される流れ。朝方公表された10月の中国製造業PMIは49.5に低下し、景況判断の境目となる50を再び割り込んでいる。予想外の縮小を受け、景気懸念が改めて広がった。ただ、下値は限定されている。経済対策強化の期待が支えだ。市場では、第4四半期に預金準備率が引き下げられるとの観測が浮上している。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が3.6%安、スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が3.2%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)と情報技術サービスの中電科数字技術(600850/SH)がそろって2.1%安、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が1.8%安で引けた。
自動車株も安い。安徽江淮汽車集団(600418/SH)が8.9%、長城汽車(601633/SH)が2.1%、上海汽車集団(600104/SH)が1.9%、広州汽車集団(601238/SH)が1.5%ずつ下落した。素材株、インフラ関連株、医薬株なども売られている。
半面、金融株はしっかり。華泰証券(601688/SH)が3.0%、中国太平洋保険(601601/SH)が2.2%、中国銀行(601988/SH)が1.6%ずつ上昇した。公益株、不動産株、エネルギー株、空運株、食品・酒造株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.33ポイント(0.14%)安の230.02ポイント、深センB株指数が7.37ポイント(0.69%)安の1055.29ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
スポンサードリンク