家計簿の継続で4割が出費減、記録はアプリが約4割で最多 ナイルが調査

2023年10月24日 16:44

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家計簿をつける前後での出費の変化(画像: ナイルの発表資料より)

家計簿をつける前後での出費の変化(画像: ナイルの発表資料より)[写真拡大]

 スマホ向け情報メディアAppliv(アプリヴ)を運営するナイルは20日、10~60代の男女600人を対象に実施した家計簿に関するアンケートの結果を公開した。家計簿をつける効果として、約4割が出費減を実感したという結果だった。

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 物価高騰も落ち着きが見えず、多少は上下しながらも円安はいまだ継続中である。関連してガソリン代も高値のまま推移しており、通信販売における送料の取り扱いもこれまでよりもシビアになっている。

 このように昨今の物価高等は私たちの生活へも大きな影響があり、特に食費や日用品費に関連する出費増は家計への直撃を免れない。そもそも家計簿をつけるかどうかは世帯にもよるが、出費を抑えるためにはまず「お金の流れ」を可視化し対策を取ることは第1歩と言える。

 調査結果によると、家計簿の付け方については、家計簿アプリを利用している人が約43%、手書きで管理している人は約30%、エクセルなど表計算ソフトで管理しているのは約27%。冒頭で紹介した通り、家計簿をつける効果として約4割が出費が減ったと実感していることもあり、アプリ、手書き、表計算などいずれのツールでも自分にあった管理であれば、一定の効果は見込めると言えるのではないだろうか。

 家計簿アプリを使っている人に対しては、利用アプリも調査している。マネーフォワードMEが最も多く、次いでZaim(ザイム)、シンプル家計簿と続いている。特にマネーフォワードMEとZaimは、アプリと金融機関の情報を紐づけることで、決済するたびに家計簿へデータとして即時反映されるため利便性が高い。手書きや、自分で入力が必要な表計算と違い都度入力する手間が省け、より詳細な家計簿データが反映される。

 家計簿をつける頻度は、ほぼ毎日と答えた人が約38%、週に数回が約36%、月に数回が約16%だった。結果としておおむね7割ほどが2日に1回以上は家計簿をつけていることになる。前述の家計簿アプリでは、支払いの都度に家計簿アプリへデータが自動反映されるものの、全てのデータが自動となるわけではない。そのため、自動反映されないデータに関しては、やはり手入力が必要になる。

 家計簿をつけることで固定費の削減を目標とすることや、食費など項目ごとの出費について意識することができる。まずはお金の流れを可視化し、意識をもつことが家計改善や節約に向けての大きな1歩となるだろう。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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