関連記事
NYの視点:米高インフレ長期化の様相、追加利上げの可能性も残る
記事提供元:フィスコ
*07:39JST NYの視点:米高インフレ長期化の様相、追加利上げの可能性も残る
米9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、8月+0.6%から伸びが鈍化したが予想を上回った。前年比では+3.7%と、8月から伸び鈍化予想に反し同水準を維持。一方、FRBがインフレ指標として特に注目している燃料や食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、予想どおり8月と同水準を維持した。前年比でも+4.1%と、予想通り8月+4.3%から伸びが鈍化し21年9月以降2年ぶり低水準となった。ただ、FRBが注視している住宅を除いたコアサービスインフレは+0.61%と、伸びは1年ぶり最大を記録。FRBの追加利上げの可能性は残る。
米ボストン連銀のコリンズ総裁は金融市場が引き締まっているため、追加の金融引き締めの必要性を減らすが、9月CPIの結果が物価安定回復に時間を要することを示すと慎重で、追加利上げの選択肢も除外しないと加えた。高インフレが長期化するとの見解は強い。年内の追加利上げ観測は完全に払しょくしない。経済も弱まる気配が見られず利下げの可能性は遠のく。ドルも引き続き底堅く推移すると見られる。
■米短期金融市場の利上げ確率
11月:12%(11日時点10%)
12月:39%(11日30%)《CS》
スポンサードリンク