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今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドルは上げ渋る可能性
記事提供元:フィスコ
*08:14JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドルは上げ渋る可能性
11日のドル・円は、東京市場では148円43銭から148円97銭まで反発。欧米市場では148円61銭まで下げた後、149円33銭まで反発し、149円17銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に149円を挟んだ水準で推移か。米利上げ終了観測は後退したが、長期金利は低下しており、ドルは上げ渋る可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)が10月11日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月開催分)によると、参加者の大半が経済の先行きは非常に不透明と判断していたことが判明した。ただ、金融政策は2024年を通して従来の予想より大幅に引き締まった水準にとどまるとの見方が提示されていた。11日のニューヨーク市場では議事要旨内容を受けてドル買い・円売りの取引が拡大した。一方、米国債市場では10年債利回りの下げ幅が一時縮小したが、取引終了時点にかけて再び低下している。
市場参加者の間からは「米長期金利の上昇は一服したが、前回のFOMC会合前の水準を上回っており、米国経済に一定の影響を与えていることは否定できない」との声が聞かれている。また、国際情勢の変化などによって金融市場の不確実性は高まっているとの見方も増えており、次回開催のFOMC会合では利上げ終了を含めて政策金利を長期間据え置くことが妥当かどうか議論されることになりそうだ。《CS》
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