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3日の香港市場概況:ハンセン2.7%安で反落、中国金融セクターに売り
*18:00JST 3日の香港市場概況:ハンセン2.7%安で反落、中国金融セクターに売り
連休明け3日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比478.44ポイント(2.69%)安の17331.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が199.15ポイント(3.24%)安の5949.18ポイントとそろって急反落した。ハンセン指数は年初来安値を更新している。売買代金は861億2080万香港ドルとなった(9月29日は676億5000万香港ドル)。
内外の不安材料が投資家心理を冷やす流れ。米長期金利の急上昇や、中国の景気懸念がマイナス材料だ。週末に官民で公表された景況感指数は、強弱感が分かれている。国家統計局などが集計した9月の製造業PMIは50.2に上向き、半年ぶりに景況判断の境目となる50を回復した。一方、中小企業の割合が多い民間集計の財新中国製造業PMIは予想に反して前月から低下している。中国経済の低迷が意識される状況だ。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%→4.4%に下方修正した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安(構成80のうち下落79)。個別では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が7.9%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.1%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.8%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の金融が安い。中国農業銀行(1288/HK)が5.1%、中国工商銀行(1398/HK)と中国平安保険(2318/HK)がそろって4.8%、中国人寿保険(2628/HK)が4.4%、中信建投証券(6066/HK)が4.2%、中信証券(6030/HK)が3.7%ずつ下落した。
自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が5.6%安、長城汽車(2333/HK)が5.4%安、北京汽車(1958/HK)が4.2%安、広州汽車集団(2238/HK)が4.1%安で引けた。
中国不動産セクターも一部を除き売られる。世茂房地産HD(813/HK)が6.7%安、龍湖集団HD(960/HK)が6.5%安、広州富力地産(2777/HK)が5.6%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.4%安で取引を終えた。半面、取引再開した中国恒大集団(3333/HK)は28.1%逆行高。同社は9月28日に株式取引を一時停止していたが、本日再開した。同社は、取締役会主席(会長)の許家印氏について、「犯罪に関与した疑いで、法令に基づき強制措置の対象になった」と発表していたが、最新公告では「開示すべき内部情報はない」と説明している。
一方、中国本土市場は中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。
亜州リサーチ(株)《CS》
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