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13日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で6日続落、医薬セクターに売り
*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で6日続落、医薬セクターに売り
13日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比16.67ポイント(0.09%)安の18009.22ポイントと6日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.48ポイント(0.39%)安の6235.71ポイントと4日続落した。売買代金は798億5890万香港ドルと低調が続いている(12日は841億1120万香港ドル)。
米中の指標発表を前に買いが手控えられる流れ。米国では13日に8月の消費者物価指数(CPI)、中国では今週15日、8月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、9月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利などが公表される予定だ。中国の景気鈍化や、米中関係の悪化も依然として不安視されている。ただ、下値は限定的。人民元相場の元高傾向や、中国当局の景気支援スタンスがプラス材料だ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が3.6%安、新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪(1211/HK)が2.7%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が2.3%安と下げが目立った。
セクター別では、医薬関連が安い。上記した国薬のほか、百済神州(6160/HK)が2.7%、華潤医薬集団(3320/HK)が2.4%、薬明生物技術(2269/HK)が1.4%ずつ下落した。HSBCは最新リポートで、中国薬品業界の今年下半期業績は、前期との比較で成長が鈍化すると予想している。
レアアース・非鉄関連の一角もさえない。非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が2.3%安、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.0%安、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%安、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が1.2%安で取引を終えた。
半面、中国不動産セクターの一角は高い。広州富力地産(2777/HK)が8.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.4%、融創中国HD(1918/HK)が3.9%、碧桂園HD(2007/HK)が2.8%ずつ上昇した。相次ぐ規制緩和の動きを引き続き材料視。北京市が住宅購入規制をさらに緩和した――などと伝わった。碧桂園のデフォルト(債務不履行)回避も買い安心感。人民元建て社債6本の償還期限を3年延長することで債権者の同意を取り付けたと前日伝わったことに続き、13日もさらにもう1本の社債について、返済延期が決まったと報じられた。
一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%安の3123.07ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、消費関連株、素材株、不動産株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。公益株、銀行株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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