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【編集長の視点】川岸工業は増配権利取りを9月期業績の上方修正が後押し必至で押し目買い一法
【日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治】
■大型物件完工と増配で業績好調
川岸工業<5921>(東証スタンダード)は、前日6日に5円安の3295円と変わらずも含めて4営業日ぶりに小反落して引けた。日経平均株価が、8営業日続伸し、この中心が大型バリュー株となったことから、7月25日につけた年初来高値3460円まで買い進まれ高値調整を続けている同社株に目先の利益を確定する売り物が出た。ただ同社は、今2023年9月期の配当を年間100円への増配を予定しており、期末接近とともに今9月期通期業績が上方修正され期初の減収減益転換予想が増益と続伸することも後押しに増配権利取りの買い物が再燃する可能性は大きく、押し目買い対処も一法となりそうだ。株式需給的にも年初来高値後に3300円台固めを約1カ月続けており、目先調整一巡としてインカムゲインと値幅効果のキャピタルゲインとのダブル効果を享受できそうだ。
■好採算の大型工事が完工し原材料価格上昇の価格転嫁も進む
同社の今9月期業績の上方修正は、今年4月の第2四半期(2022年10月~2023年3月期、2Q)累計業績の上方修正に続く2回目となっている。9月通期業績は、期初予想より売り上げを50億円、営業利益を5億5000万円、経常利益を7億円、純利益を5億7000万円それぞれ引き上げたもので、売り上げ260億円(前期比17.9%増)、営業利益13億円(同4.7%増)、経常利益16億円(同9.1%増)、純利益12億円(同26.1%増)と見込み、期初の減収減益転換予想が増収増益に変わる。前期に受注した採算性の良い大型物件が完成して工場稼働率も向上しており、エネルギー価格や原材料価格の上昇のコストアップは価格転嫁が進み、販売価格が上昇したことなどが寄与した。
今期配当は、業績の上方修正とともに期初予想の年間80円から100円(前期実績80円)への増配を発表した。なお同社の配当は、中間配当がなく期末配当1本となっている。
■配当利回り3%のインカムゲイン妙味にPER7倍、PBR0.3倍修正の値幅効果も
株価は、欧米銀行の破綻による金融システム不安にツレ安してつけた年初来安値2601円から今期2Q累計業績の上方修正で窓を開けて2976円まで急騰し、その後の窓埋めの調整安値2712円からは9月期通期業績の上方修正と増配で再び窓を開けて年初来高値3460円まで再騰した。その後は、25日移動平均線水準で下値を確認する動きを続けてきた。年間配当利回りは、3.03%と市場平均を上回っており、PERも7.9倍、PBRも0.37倍と割安であり、インカムゲイン妙味に加え値幅効果も期待され年初来高値3460円奪回から上値トライが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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