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メドピアが調査した、産業医を導入している中小企業経営層の意識
メドピア(東証プライム)。周知の通り「ドクタープラットフォーム(会員医師向け情報交換サイト)」を展開している。会員医師数は16万人余り。日本の医師総数の2人に1人に及ぶ。
【こちらも】医師情報サイト展開のメドピアが開始した、急性期医療機関向けWeb予約サイトとは
しばしばニュースリリースが届く。興味深い「調査結果」が多い。
8月30日付けで、『【中小企業の産業医活用に関する実態調査】 約8割が産業医の満足度が高いと回答~産業医活用のメリット「職場環境の改善への意識向上」「従業員のパフォーマンス向上」「ストレスを抱える従業員の減少」~』とする表題のリリースが配信された。
周知の通り常時50人以上~1000人以上の社員を抱える企業は、1人以上の産業医との契約が義務付けられている。「健康経営」が標榜される時代、企業にとって産業医の存在の有無は大きな課題と言える。
今回の調査を「覗いてみよう」という気になったのは、その調査対象。産業医や健康経営に絡む記事は、しばしば目にする。が具体的に取り上げられているのは殆ど、大企業。今回の調査は<産業医を選定している従業員数50名~70名の企業(中小企業)の人事責任者(担当者)・役員・経営者>が対象だという。
ただ一点、疑問があった。と言うのはメドピアの連結子会社にメディプラットがある。産業医サービスも手掛け、クラウド型健康管理サービス(ファーストコール)を運営している。調査は専門機関によるインターネット調査で行われたという。有効回答数100名。私は疑り深い。
「調査の相手が、メディプラネットが産業医事業を手掛ける企業では宣伝の2文字が払しょくしきれない」と思った。広報担当者に問い合わせた。「調査はメディプラットとは全く無縁の企業」という答えを得た。
これまで中小企業の産業医担当者やトップの産業医に関する認識を知る機会がなかった。まずは知っておく価値あり、と捉えた。調査結果の概要として、こんな内容が記されていた。
★あなたの会社の産業医に対する満足度:「非常に高い/17.0%」「やや高い/60.0%」。
★産業医に対する満足度が高い理由:「気軽にコミュニケーションがとりやすい/57.1%」「従業員の健康管理やメンタル管理ができるようになった/54.5%」「健康診断後や面談後のフォローが手厚い/39.0%」。
★産業医の活用を決めた理由:「法令遵守/62.0%」「健康経営の推進/56.0%」「社員の健康維持・向上/43.0%」。
この限りでも、企業側が産業医に対し必要性を感じることが窺える。メドピアに是非お願いしたい。産業医制導入に、社員側がどんな姿勢を有しているかを是非調査して欲しい。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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