【映画で学ぶ英語】『トランスフォーマー/ビースト覚醒』、”rely on”の意味や使い方を解説

2023年8月31日 17:20

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©2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2022 HASBRO

©2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2022 HASBRO[写真拡大]

 8月4日に公開された『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は、タカラトミーとハズブロが展開する玩具「トランスフォーマー」にもとづくSFアクション映画だ。

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 実写映画版「トランスフォーマー」シリーズの7作目となる本作。シリーズの時系列では『バンブルビー』(2018年)と並んで『トランスフォーマー』(2007年)の前日譚のスピンオフと位置づけられる。

 今回はこの映画のオプティマス・プライムの名セリフから、”rely on”というイディオムの意味や使い方を解説したい。

■映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のあらすじ

 天体を食料とする超巨大トランスフォーマーであるユニクロンは、スカージが率いる手下のテラーコンにマクシマルの惑星を襲撃させた。マクシマルは動物に変形する能力を持つ進化したトランスフォーマーで、時空を超えた移動を可能にするトランスワープ・キーを所持しているからだ。

 リーダーのエイプリンクが犠牲になって時間を稼ぐ間、オプティマス・プライマルに率いられたマクシマルたちはトランスワープ・キーを手に、地球に逃亡した。

 1994年、ブルックリン。元軍人で電子機器の専門家ノア・ディアスは、難病を患う弟の治療費を稼ごうと、車泥棒に手を染める。しかし彼の盗んだポルシェは、なんとオートボットの戦士、ミラージュだった。

 オプティマス・プライム率いるオートボットたちは、エリス島の博物館にあるトランスワープ・キーのエネルギーを感知し、ニューヨークに集結していたのだ。

 やがて、テラーコンたちもキーの痕跡を追って地球に到着した。こうしてノアは、キーを巡るマクシマル、テラーコン、オートボットの三つ巴の戦いに巻き込まれていくことになった。

■オプティマス・プライムの名セリフ

 ミラージュはキーを奪うため、ノアと手を組んでエリス島の博物館に潜入することを提案する。オプティマス・プライムは人類を信頼していないが、他に適切なアイデアもないため、この案を受け入れた。

 ミラージュたちを見守りながら、オプティマス・プライムはつぶやく。

 ”We should not be relying on a human.” - 「1人の人間に頼るべきではない」

■表現解説

 今回の表現”rely on”は「~に頼る」という意味のイディオムだ。類似の表現として”count on”と”depend on”というイディオムも存在する。どれを使っても非母語話者にとっては間違いではないが、母語話者は文脈に応じて適切なイディオムを使い分けることがある。

 まず、”rely on”と”count on”は、頼りになる人物に関して使われることが多い。一方で”depend on”はさらに広い意味で使用され、ある要素によって「決まる」という意味合いも持つ。

 例えば、確答を避けたい場面で、「ケースバイケースだ」という意味で”It depends.”と言うことがある。「時間による」という場合は”It depends on the time.”となる。

 次は”rely on”と”count on”の違いである。”Rely on”がある人物を全面的に信頼しているというニュアンスがあるのに対して、”count on”は一定の課題の解決について信頼している場合に使われることが多い。

 こういったニュアンスの違いは、”You can count on me for this job, but you can't rely on me forever.”という例文で暗記すると良いだろう。「この仕事は任せてくれ、だが、いつまでもあてにされては困る」という意味だ。

 さらに、”count on”よりも”rely on”のほうが、改まった印象を受ける母語話者が多い傾向があることも覚えておきたい。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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