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30日の中国本土市場概況:上海総合0.04%高で3日続伸、ハイテク株に買い
*16:52JST 30日の中国本土市場概況:上海総合0.04%高で3日続伸、ハイテク株に買い
30日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.25ポイント(0.04%)高の3137.14ポイントと小幅ながら3日続伸した。
前日までの好地合いを継ぐ流れ。米中関係悪化の懸念後退や、当局の株式市場活性化策が引き続き材料視されている。また、昨夜の米債券市場で米10年債利回りが大幅低下したことも好材料だ。ただ、上値は重い。このところの上昇ピッチが早かっただけに、戻り待ちの売り圧力が意識された。中国経済の先行き不安も依然としてくすぶっている。また、あす31日に公表される8月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)も気がかり材料だ。結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。指数は一時、マイナス圏で推移した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.6%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.6%高、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が2.2%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.9%高で引けた。
軍事関連株もしっかり。衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が3.4%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が2.1%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が1.6%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)と航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)がそろって1.2%ずつ上昇した。消費関連株、医薬品株、素材株なども買われている。
半面、銀行・証券株はさえない。招商銀行(600036/SH)が1.2%、中国工商銀行(601398/SH)が0.9%、中信証券(600030/SH)が3.5%、華泰証券(601688/SH)が2.7%ずつ下落した。不動産株、公益株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.38ポイント(0.93%)安の252.73ポイント、深センB株指数が0.58ポイント(0.05%)安の1157.42ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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