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SCの7月売上、コロナ前上回る 百貨店も好調
日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が7月度の売上高を発表し、猛暑により夏物商材が好調だったことに加えて、インバウンド客の増加などで、ともに好調が続いていることが分かった。
【前月は】百貨店とSCの6月売上、16カ月連続でプラス 気温上昇で夏物商材が好調
■百貨店は17カ月連続で前年同月上回る
25日、日本百貨店協会が7月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)8.6%増の4,758億2,943万6,000円となり、17カ月続で前年同月を上回った。
猛暑や旅行需要により夏物商材が売上をけん引したとともに、ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高付加価値商材も好調。各種の企画展なども来店客の増加に寄与して、入店客数は同9.7%増とこちらも17カ月連続で前年を上回っている。
■都市部は好調、地方は微減も
大都市は全て前年同月を上回った。東京(前年同月比:12.2%増、以下同じ)や、京都(17.4%増)、大阪(15.1%増)、神戸(10.3%増)、福岡(15.3%増)で2桁割合の増加。一方で、仙台(0.4%増)、横浜(0.2%増)で伸び率が鈍かった。
都市以外の地区は明暗が分かれており、東北(5.2%減)、中部(0.2%減)で前年を下回った。関東(0.5%増)、近畿(5.3%増)、中国(1.5%増)、四国(5.7%増)、九州(2.6%増)で前年を上回っている。
商品別売上高で大きく伸びたものは、婦人服・洋品(前年同月比:12.9%増、以下同じ)、身の回り品(16.0%増)、化粧品(15.1%増)、家電(25.1%増)、食堂・喫茶(23.5%増)など。前年を下回ったのは、その他衣料品(1.7%減)、その他食料品(1.8%減)、サービス(2.9%減)、商品券(4.0%減)の4品目。
■ショッピングセンターはコロナ前上回る
同日、日本ショッピングセンター協会が7月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比12.7%増の5,767億4,871万9,000円となり、百貨店同様に17カ月連続で前年同月を上回った。
猛暑により夏物商材が高稼働、地域イベントやインバウンド客により来店客が増加し、新型コロナ前の2019年7月比で0.3%増となっている。夏物商材ではファッションのほか、冷感グッズ、日傘、サングラスなどが動いた。飲食は立地や地域問わず好調だった。
■大都市は全て2桁割合のプラス
売上のうち、テナントは前年同月比14.3%増の4,479億7,226万円、キーテナントが同7.6%増の1,287億7,645万9,000円となり、全体同様に17カ月連続で前年を上回った。
大都市やその他の地域は6カ月連続で全て前年を上回っており、大都市は全て2桁割合の増加。その中でも札幌市(前年同月比:21.1%増、以下同じ)、東京区部(19.9%増)、京都市(20.1%増)、大阪市(20.4%増)、福岡市(23.5%増)で大きく伸びている。その他の地域の中では北海道(12.5%増)、中部(12.5%増)、九州・沖縄(11.0%増)で2桁割合の増加だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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