LibWorkは24年6月期大幅増益予想、積極的な事業展開で収益拡大へ

2023年8月14日 16:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  LibWork<1431>(東証グロース)は、8月10日の取引時間終了後に23年6月期連結業績を発表した。大幅減益で着地した。消費マインド低下などで受注が伸び悩んだことに加えて、資材価格の高騰や成長に向けた先行投資などが影響した。24年6月期は大幅増収増益予想としている。売上高は過去最高で、各利益はV字回復の見込みだ。重点施策としてエリア・顧客層・販売チャネル拡大を推進するとともに、グループ全体でコスト削減を推進する方針としている。なお新中期経営計画「NEXT STAGE 2026」を策定し、目標値に26年6月期営業利益30億円、EOE30%などを掲げた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は上値が重くモミ合う形だが調整一巡感を強めている。23年6月期大幅減益は織り込み済みであり、24年6月期大幅増収増益予想を評価してモミ合い上放れを期待したい。

■23年6月期大幅減益着地、24年6月期は大幅増益予想

 24年6月期の連結業績は売上高が22年6月期比3.1%増の141億83百万円、営業利益が55.1%減の2億99百万円、経常利益が55.5%減の3億14百万円、親会社株主帰属当期純利益が61.0%減の1億73百万円だった。配当は22年6月期比60銭増配の6円40銭(各四半期末1円60銭)とした。配当性向は81.6%である。

 増収だが、各利益は大幅減益で着地した。消費マインド低下などで受注が伸び悩んだことに加えて、資材価格の高騰や成長に向けた先行投資などが影響した。なお、前回予想(23年5月11日付の下方修正値、売上高142億円、営業利益2億66百万円、経常利益2億80百万円、親会社株主帰属当期純利益1億55百万円)との比較では、各利益は前回予想を上回る水準だった。

 四半期別に見ると第1四半期は売上高が21億87百万円で営業利益が2億64百万円の損失、第2四半期は売上高が43億37百万円で営業利益が3億48百万円、第3四半期は売上高が27億45百万円で営業利益が23百万円の損失、第4四半期は売上高が49億14百万円で営業利益が2億38百万円だった。

 24年6月期の連結業績予想は、売上高が23年6月期比19.9%増の170億円、営業利益が97.2%増の5億90百万円、経常利益が91.0%増の6億円、親会社株主帰属当期純利益が113.2%増の3億70百万円としている。配当予想は23年6月期と同額の6円40銭(各四半期末1円60銭)としている。予想配当性向は38.2%である。

 24年6月期は大幅増収増益予想としている。売上高は過去最高で、各利益はV字回復の見込みだ。重点施策としてエリア・顧客層・販売チャネル拡大を推進するとともに、グループ全体でコスト削減を推進する方針としている。

 なお新中期経営計画「NEXT STAGE 2026」を策定し、目標値に26年6月期営業利益30億円、EOE30%などを掲げた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値が重くモミ合う形だが調整一巡感を強めている。23年6月期大幅減益は織り込み済みであり、24年6月期大幅増収増益予想を評価してモミ合い上放れを期待したい。8月10日の終値は791円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円74銭で算出)は約47倍、今期予想配当利回り(会社予想の6円40銭で算出)は約0.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS149円99銭で算出)は約5.3倍、そして時価総額は約184億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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