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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドルは下げ渋る可能性
記事提供元:フィスコ
*08:13JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でドルは下げ渋る可能性
2日のドル・円は、東京市場では143円36銭から142円54銭まで下落。欧米市場では142円24銭から143円47銭まで反発し、143円33銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に143円台で推移か。米長期金利の上昇を受けてドルは下げ渋る可能性がある。
報道によると、イエレン米財務長官は8月2日、「米国経済の力強さを踏まえると、フィッチの決定は不可解」 との見解を表明し、格付け会社フィッチ・レーティングスの米国債格下げについて「正当な根拠がない」と批判した。イエレン財務長官は、低水準の失業率やインフレ鈍化、継続的な成長や力強い技術革新など、米国の経済情勢が考慮されていないと指摘した。富裕層や企業に対する増税や2022年に成立した米インフレ抑制法によって、今後10年間でさらなる赤字削減につながると指摘し、財政状況は悪化しないとの見方を伝えている。
ただ、米財務省は四半期定例入札における米国債の発行規模を増加させると発表している。また、今後10年間に財政赤字がどの程度削減されるか、定かではないことを多くの市場参加者が懸念しているようだ。引き続き米国債市場の動向を注目したい。《CS》
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