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【株式市場特集】金利正常化で地銀株に追い風、半導体関連も注目
■ハイテク・バリュー株に注目、九州銘柄にアプローチするのも一法
投資セオリーでは、政策金利引き上げ打ち止めならハイテク株、政策金利長期化ではバリュー株となるが、今週の特集は、どちらに転んでも間違いのないこのハイテク・バリュー株に注目することにした。まるで諺の「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」のようになるが、格下の地方区銘柄に教えられて「第2のアメイズ」へのランクアップを先取りして九州銘柄にアプローチするのも一法となりそうだ。
■融資チャンス拡大の地銀株に加え周辺製造株、サービス株も
九州銘柄でまず注目は、地銀株である。九州地区への企業立地の増加は、融資チャンスの拡大につながり地の利、人の縁が生きてくる。さらに今月7月の27日、28日に開催される日本銀行の金融政策決定会合で金融政策が正常化され金利復活となれば貸出利ザヤの改善、資金運用収益への寄与も期待できることになる。コード番号順にあげると九州フィナンシャルグループ<7180>(東証プライム)、西日本フィナンシャルホールディングス<7189>(東証プライム)、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>(東証プライム)、大分銀行<8392>(東証プライム)、宮崎銀行<8393>(東証プライム)、筑邦銀行<8398>(福証)、南日本銀行<8554>(福証)、宮崎太陽銀行<8560>(福証)となる。九州地区の地銀は、すでに九州FG、西日本FH、ふくおかFGの3行を中心に経営統合が進んでいるが、なお福岡単独上場行などに業界再編が観測されていることなども、株価材料として潜在しよう。
周辺の製造業では、宮崎県延岡市に本社を置く旭有機材<4216>(東証プライム)が、リード役となりそうだ。JSRが、産業革新投資機構のTOBで急騰したときに同じく世界シェアが高いグローバル・ニッチ・トップ企業として上場来高値まで買い進まれたが、PERはなお10倍台と割安である。半導体製造装置向けの熱風循環式加熱炉を開発の昭和鉄工<5953>(福証)、空調システムの協立エアテック<5997>(東証スタンダード)、搬送装置の西部電機<6144>(東証スタンダード)、建設機械の南陽<7417>(東証スタンダード)、また技術者派遣のワールドホールディングス<2429>(東証プライム)、構内作業の山九<9065>(東証プライム)も関連株の一角を占める。
■世界シェア拡大へ向けた企業立地・生産能力増強組にも政策関連人気
もちろん九州銘柄だけでなく、九州地方に半導体関連の企業立地を進め、生産能力を増強中の割安株も、ハイテク・バリュー株に数えられる。コード番号順にあげるとクラボウ<3106>(東証プライム)、SUMCO、住友ベークライト<4203>(東証プライム)、富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)、荏原<6361>(東証プライム)、テラロープ<6627>(東証スタンダード)、インターアクション<7725>(東証プライム)、SCREENホールディングス<7735>(東証プライム)などと続く。このうちシリコンウエハーで世界シェア2位のSUMCOが、佐賀県内に事業費2250億円で建設する2工場は、経済安全保障推進法の供給確保計画に認定されて750億円の補助金を支給され、半導体封止材で世界トップの住友ベークライトも、グループ会社の新生産ラインを増強するなど成長戦略に拍車が掛かることになり、政策関連人気が高まることも想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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