岡山の両備ストア、今秋からネットスーパー展開へ 「楽天全国スーパー」に出店

2023年6月13日 07:47

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(画像: 両備ホールディングスの発表資料より)

(画像: 両備ホールディングスの発表資料より)[写真拡大]

 両備ホールディングスの社内カンパニーである両備ストアカンパニーは、2023年秋からネットスーパーを展開することを決め、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」への出店で楽天グループと合意した。両備ストアが岡山県で展開する食品スーパーのリョービプラッツが、岡山県の一部地域からサービスを始める。

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 楽天全国スーパーは、楽天グループがスーパー事業者向けにオンライン上の決済や受注管理のシステムを提供するプラットフォーム。ベイシア、いなげや、大阪屋ショップ、コモディイイダ、コープのお店、フードマーケットマムが出店し、夏からエレナが加わる予定。

 プラットフォーム上で配送先住所の郵便番号を入力すると、配送可能なネットスーパーを検索できる仕組み。決済時に楽天のIDでログインすれば、楽天に登録したクレジットカードでスムーズな買い物が可能になるうえ、楽天ポイントを貯めたり使ったりできる。

 両備ストアは岡山県内の岡山市と倉敷市でプラッツ6店、パークス3店、森のマルシェ2店、フレッシュマルシェ2店の合計13の食品スーパーを展開している。今回の合意では、プラッツの出店で楽天グループと契約を結んだ。

 経済産業省によると、ネットスーパーなど物販系分野のEC市場規模は2021年で13兆2,865億円。前年に比べ、8.6%増え、EC化率が8.8%に達した。コロナ禍をきっかけに市場規模が拡大している。

 コロナ禍前より売り上げを2、3割伸ばしたネットスーパーも少なくなく、岡山県でも若い世代を中心に酒類や飲料、食品をインターネット通販で購入する人が増えている。両備ストアは新鮮な地元食材へのニーズもあるとみている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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