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NYの視点:6月FOMC、タカ派的な利上げ休止の思惑強まる、ドル上昇基調は変わらずか
*07:45JST NYの視点:6月FOMC、タカ派的な利上げ休止の思惑強まる、ドル上昇基調は変わらずか
金利がピーク達成に近づくに連れ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言から、急激な利上げ後の経済やインフレ、金融市場の展開を見直すために利上げサイクルを完全に終了するのではなく、休止して様子を見ることを支持する意見が増え始めた。インフレ水準はピークからは鈍化傾向だが、依然かなり高くFRBの目標を上回るため、追加利上げが必要との考えには変わりはない。ただ、同時に、信用ひっ迫により金融混乱などの影響も出始めた。景気への懸念も根強い。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は22日のインタビューにおいて、FRBがインフレ対処を継続する必要があると言及すると同時に、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは5分5分とした。FRBの急激な利上げが経済や金融市場に影響がでるには時間を要するため、利上げを一時休止(スキップ)することも可能との考えを示した。ただ、利上げ停止を宣言すべきではないとの見解。同総裁は本年のFOMC投票権を有している。
米アトランタ連銀のボスティック総裁もFRBは多くの金融引き締めを行ってきた。政策が経済に反映するには時間を要するとし、少しの間、展開を様子見すべきとの考えを示している。
セントルイス連銀のブラード総裁はインフレが高過ぎで、25BPの利上げがあと2回必要だと見ている。
パウエル議長は先週のイベントで信用ストレスを考えると、金利を従来想定されていた程高くする必要がないかもしれないと慎重姿勢を見せた。また、データを見直す余裕があると言及しており、利上げ休止の可能性を示唆した。
パウエル議長は23日の昼食会において演説を行う予定だと報じられており、発言に注目が集まる。タカ派的な利上げ休止でドルの上昇基調は緩やかながら維持されると見る。《CS》
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