ジェイテックは23年3月期大幅増益で増配、24年3月期も大幅増益予想

2023年5月12日 13:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ジェイテック<2479>(東証グロース)は5月11日の取引時間終了後に23年3月期連結業績を発表した。営業黒字転換し、経常・最終大幅増益だった。技術職知財リース事業においてテクノロジストの稼働率と平均単価が上昇し、全社的な業務効率化なども寄与した。そして配当を増額した。24年3月期もテクノロジストに対する需要が高水準に推移して大幅増益予想としている。そして中期経営計画で掲げた24年3月期の利益目標値を超過達成する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形だったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■23年3月期大幅増益で増配、24年3月期も大幅増益予想

 23年3月期の連結業績は、売上高が22年3月期比6.2%増の31億77百万円、営業利益が1億78百万円の黒字(22年3月期は1億18百万円の赤字)、経常利益が85.3%増の2億17百万円、親会社株主帰属当期純利益が118.4%増の1億31百万円だった。配当は5月11日付で期末4円上方修正して、22年3月期比4円増配の5円(期末一括)とした。配当性向は30.2%である。

 コロナ禍の影響が和らいでテクノロジストに対する需要が回復傾向となった。そしてテクノロジストの稼働率が高水準に推移し、高付加価値業務への配属やローテーション等の施策によってテクノロジストの平均単価が上昇した。さらに全社的な業務効率化やコスト削減策なども寄与して営業黒字転換した。なお営業外収益では助成金収入が減少(22年3月期は2億06百万円、23年3月期は39百万円)した。また法人税等調整額(益)▲29百万円を計上した。

 技術職知財リース事業は売上高が6.3%増の31億45百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が106.7%増の5億47百万円だった。テクノロジストの稼働率上昇と平均単価上昇で大幅増益だった。一般派遣およびエンジニア派遣事業は売上高が2.4%減の32百万円で、利益が5百万円の黒字(22年3月期は28百万円の赤字)だった。コロナ禍の影響で減収だが、販管費削減などで黒字転換した。

 なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億82百万円で営業利益が25百万円、第2四半期は売上高が7億96百万円で営業利益が9百万円、第3四半期は売上高が8億06百万円で営業利益が1億05百万円、第4四半期は売上高が7億93百万円で営業利益が39百万円だった。

 24年3月期の連結業績予想は、売上高が23年3月期比18.0%増の37億円50百万円、営業利益が73.2%増の3億10百万円、経常利益が42.4%増の3億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.2%増の1億70百万円としている。配当予想は未定としている。

 テクノロジストに対する需要が高水準に推移して大幅増益予想としている。そして中期経営計画で掲げた24年3月期の利益目標値(22年6月に上方修正、営業利益2億80百万円、経常利益2億58百万円、親会社株主帰属当期純利益1億58百万円)を超過達成する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は戻り試す

 株価は上値を切り下げる形だったが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。5月11日の終値は264円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円34銭で算出)は約12倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS134円06銭で算出)は約2.0倍、そして時価総額は約23億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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