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飛行機墜落で犠牲者は痛みを感じなかった エチオピア航空事故でボーイング社が主張
2019年に発生したエチオピア航空302便墜落事故。この事故では乗員乗客157人、全員が死亡している。原因に関しては当時運用が開始されたばかりの「ボーイング737 MAX」の操縦特性向上システム (MCAS) の問題によるものだった。この件に関する裁判で、ボーイング社側は2023年2月に裁判所へ資料を提出(ハフポスト)。
飛行機が墜落する前に犠牲者が痛みを感じる時間はなかったので、その分の慰謝料を支払う必要はない
との主張をしているという。「痛みを感じる時間がなかったので、その分の慰謝料を支払う必要はない」という主張は、被害者の苦しみを無視したものとなっているが、裁判が行われているアメリカ・イリノイ州でこのような主張をするのには法的な根拠があるのだという。イリノイ州の裁判所では、こういった精神的な恐怖や苦痛に対して請求できるかが検討されていないためだとしている。
あるAnonymous Coward 曰く、
近年のボーイング社はどこかおかしいというか、朝日では吸収合併したマクドネル・ダグラス旧経営陣に会社が乗っ取られてこうなったとか書いてあったなぁ、ほんまか知らんけど。
普通米国の裁判でこんな主張をすると陪審員の反感で大変な事になるが、この裁判が行われているイリノイ州に限っては、1979年にシカゴ郊外で起きたアメリカン航空191便墜落事故で、こういった精神的苦痛に対して請求できる損害賠償が制限された判例があるそうな。
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