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ウォール街を知るハッチの独り言 米国株投資元年とする最高のタイミング(マネックス証券 岡元 兵八郎)
*16:49JST ウォール街を知るハッチの独り言 米国株投資元年とする最高のタイミング(マネックス証券 岡元 兵八郎)
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月4日に配信されました。
そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言」の内容をご紹介いたします。
新しい年がやってきました。
ここ数年コロナ禍で米国株の積立投資を始めた方が増えてきています。「長期投資」という方針で始めた方が多い一方で、米国株はどうも「儲かる」という触れ込みで、米国株でも下がることがあるというリスクを十分理解せず始めたかたもいらっしゃるようです。特に2022年については、「ロシアがウクライナへ侵攻」、「40年来のインフレ」、「米国では利上げが始まる」、「米国株はベアマーケット入り」といったニュースのヘッドラインが報道され、自分が投資をした資産が大きく減っていくのを見ると、自分は何か間違ったことをやってしまったのではないか、と思った方がいても不思議ではないでしょう。
私は、自分でも米国株等の積立投資を行っているのですが、それを毎月YouTubeで運用の報告を行っています。これは私が今から30年以上前、米国滞在中に投資信託の積立投資をコツコツと行っており、その後かなりの金額まで増えたおかげで、子供の教育資金になったという経験をしたこともあり、時間の分散で米国株の積立投資を行うことの重要性を個人のみなさんにリアルタイムの実験としてお見せしたかったからです。この番組では視聴者の方々から数多くのご質問をいただくのですが、その中には昨年「株価がもっと下がりそうですが、積立投資を続けても大丈夫でしょうか?」といったような質問がいくつもありました。
私の答えは「勿論です」なのですが、これまで預金がほとんどで、株式や投資信託などの投資をしたことがない多くの人達にとっては、2022年の米国株の下げは間違いなく想定外のことで、精神的にも辛く、不安に思われたのだと思います。
私の場合ですと、かれこれ35年以上の金融業界でのキャリアで世界の株式市場の大幅な下落は嫌というほど見てきましたし、自分の成功体験があるので、マーケットとはそういうものだということもよく分かっています。自分が個人的に持っていた株式の価値が大きく下落するのも何度も見てきました。
私が社会人になった1987年にはブラックマンデーと呼ばれる、ニューヨーク株の大暴落があり、私はたまたま会社のNY研修中にこのブラックマンデーを経験しました。社会人1年目にして、昨日までいた同僚のトレーダーやセールスがクビになるのを目撃するというショッキングな経験をしたのです。ですから、私にしてみたら、去年の大きな下げも長期的なマーケットの上昇サイクルにおける調整局
面の1つでしかないのです。もちろん調整があれば、その後のマーケットの回復、上昇をも見てきました。その過程で自分が保有する株式の価値が戻っただけでなく、その後大きく上昇することを見てきたのです。
ウォーレン・バフェットの言葉を借りますと、今回の下落で皆さんが投資をしている米国企業の価値が変わったということではないですし、これまでの株価の上昇トレンドがこれで終わったのではないということです。今回の一時的な調整を経た後、米国株は上昇に転じるはずです。それは時間の問題です。これはIF(果たして上昇するのか)ではなく、WHEN(いつ上昇するか)なのです。
米国はこれからも長期に渡って成長する国であり、そんな国の株式市場は今後も長期に渡って上昇をしていくはずです。ですから、投資家、特に積立投資をおこなっている投資家にとっては、今回の米国株の下げは稀に見る買いの機会であるということを理解してもらい、自信を持って積立投資を継続してもらいたいと思っています。また、米国株の投資をされていない読者がいたとすれば、マーケットが下がっている今こそ、米国株投資元年とする最高のタイミングであることもご理解いただければと思います。
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎
(出所:1/4配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)《FA》
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