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市全体の水消費量の29%を消費するGoogleのデータセンター 米国で
headless 曰く、 米オレゴン州ザダルズ市にある Google のデータセンターでは昨年、市全体の水消費量の 29 % に相当する 3 億 5,500 万ガロン (約 134 万 m3) の水を消費したそうだ(OregonLive の記事、The Register の記事)。
Google の水消費量は 5 年前と比べて 3 倍に増加しているが、2021 年には水の使用量をさらに増やす条件で水道インフラ改良に 2,850 万ドルの拠出を提案し、市議会が承認した。しかし、同市はコロンビア川沿いに位置しながら気候区分としては乾燥帯であり、毎年のように干ばつが問題となっている。そのため、Google による大量の水消費には批判も多く、さらなる取水量の増加による自然環境への影響も懸念されている。
Google はデータセンターで使用する水の量を公開しておらず、Oregonian/OregonLive が市に情報公開請求したところ、市は企業秘密だとして同紙を訴えた。最終的に訴えは取り下げられて上述のような水使用量が公開されたが、Google はこれに先立って全世界での水使用量を公表している。
それによると、Google のデータセンターは昨年、全世界で 43 億ガロン (約 1,628 万 m3) の水を消費しており、米南西部のゴルフコース 29 か所で年間必要とする水の量と同等だという。これを当てはめるとザダルズで Google の消費する水の量はゴルフコース 2.4 か所分 (OregonLive の記事では全世界での水消費量を 55 億ガロンとしており、ザダルズでの Google の水消費をゴルフコース 1.8 か所分と計算している) に相当する。しかし、同市にある 9 ホールのゴルフコースは年間 2,000 万ガロンしか使用しないそうだ。
一方、Google は消費量を超える水を供給するウォーターポジティブ化を 2030 年までに達成するという目標も掲げている。
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