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ショートガンマ線バーストの発生源となった銀河をカタログ化 米ノースウェスタン大
はるか彼方の銀河で起こったガンマ線バーストのイメージ(画像: ノースウェスタン大学 (c) WM ケック天文台/アダム・マカレンコ)[写真拡大]
ガンマ線バーストはウィキペディアによると、「ガンマ線が数秒から数時間にわたって閃光のように放出され、そのあとX線の残光が数日間見られる。この現象は天球上のランダムな位置で1日に数回起こっている」とされる。
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一方で1つの銀河で数百万年に1度しか発生せず、銀河系内での発生事例はまだない。だが、かつて地球上でガンマ線バーストによる大量絶滅がもたらされたとする論文もあり、いつ人類滅亡の危機をもたらすかもしれない宇宙の危険人物でもある。
米ノースウェスタン大学は、この物騒な現象を捉えたデータを解析して、どの銀河で発生したかを調査し、カタログ化したことを発表した。
ガンマ線バーストには、バーストが2秒以上続くもの(ロングガンマ線バースト、LGRB)とそれより短い時間のもの(ショートガンマ線バースト、SGRB)がある。前者は、高速回転する大質量星がブラックホールになるときの極超新星爆発による現象。後者は、ふたつの中性子星もしくは中性子星とブラックホールがお互いの周りをまわりつつ、引きつけ合って最終的に合体し、ブラックホールになるときに起きる現象だ。
また先に示した大量絶滅は、バースト持続時間がたとえ10秒であっても起こりうると言われている。
SGRBは、持続時間が短いため、観測事例が少なく謎が非常に多い。また発生原因が中性子星どおしの衝突であることが特定された事例は、まだ1つしかない。このため、発生源となった銀河のカタログ化によりSGRBを類型化することで、謎を解明しようとする取り組みが始まったのだ。
今回作成されたカタログでは、従来のデータの4倍に及ぶSGRBデータを収録したと言う。現時点でSGRBの約85%が活発に星を形成している若い銀河に由来することが判明している。このことは、我々の銀河系(誕生から約136億年が経過)でSGRBの観測事例が全くない事実にも合致する。今後の研究でさらにSGRBの謎が解明されていくことに期待したい。(記事:cedar3・記事一覧を見る)
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